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愉しい学問(講談社学術文庫 2406)

フリードリヒ・ニーチェ  著

森 一郎  翻訳
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価格 \1,859(税込)         

発行年月 2017年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 507p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/ドイツ・オーストリア哲学
ISBN 9784062924061
商品コード 1023735111
NDC分類 134.94
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年02月3週
書評掲載誌 読売新聞 2017/03/12
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023735111

著者紹介

フリードリヒ・ニーチェ(著者):1844-1900年。ドイツの哲学者。近代がはらむ問題を一新に受け止め、古代以来の哲学との対決に挑み、現代思想に衝撃を与えた。代表作は、本書(初版1882年)のほか、『ツァラトゥストラはこう言った』(1883-85年)、『善悪の彼岸』(1886年)など。
森 一郎(翻訳):1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京女子大学教授を経て、現在、東北大学教授。専門は哲学。著書に、『死と誕生』、『死を超えるもの』(ともに東京大学出版会)ほか。訳書に、ハンナ・アーレント『活動的生』(みすず書房)ほか。

内容

本書は、フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900年)が遺した主著、待望の新訳である。1878年の『人間的、あまりに人間的』で採用されたアフォリズム形式の集大成として1882年に出版された本書では、「永遠回帰」の思想が鮮やかに提示され、有名な「神は死んだ」という宣言が登場する。続く『ツァラトゥストラはこう言った』(1883-85年)と並び、ニーチェ思想の神髄を伝える本書を、清新かつ斬新な日本語で!


本書は、フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900年)が遺した主著、待望の新訳である。
1872年に『悲劇の誕生』を出版して以来、旺盛な執筆活動を続けてきたニーチェは、1878年の『人間的、あまりに人間的』からアフォリズムの形式を採るようになった。その集大成として1882年に出版された本書は、質量ともに他を圧倒する包括的な書物であり、続く『ツァラトゥストラはこう言った』(1883-85年)と並んで、ニーチェの主著と呼ぶにふさわしい1冊になっている。
「およそ何事につけ、『汝はこれをもう一度、ひいては無数回にわたって欲するか』という問いが、最重量級の重みで君の行為にのしかかってくることだろう」(341番)。
このようにして「永遠回帰」と呼ばれる思想は、本書で実に鮮やかに打ち出された。
そして、有名な宣言が続く。
「近代最大の出来事──つまり「神は死んだ」ということ、キリスト教の神への信仰が信ずるに足らぬものになったこと──は、その最初の影をヨーロッパに早くも投げかけ始めている」(343番)。
こうした断片を読み進めるうち、近現代の思想がいかに深くニーチェの影響を受けているかが実感されてくる。
従来、本書のタイトルは『悦ばしき知識』や『華やぐ智慧』などと訳されてきたが、本書の訳者はあえて直訳することを決断し、『愉しい学問』とした。それはニーチェがタイトルに込めた「学問は謹厳実直なものであらねばならぬとする固定観念への挑戦」を明確に示している。
しかつめらしい哲学書ではなく、随所に笑いを誘う言葉がちりばめられた本書を通して、ニーチェとともに「愉しい学問」を実践する至福の体験!

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