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主権の二千年史(講談社選書メチエ 677)

正村 俊之  著

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価格 \1,705(税込)         

発行年月 2018年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 215p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論
ISBN 9784065118450
商品コード 1027378450
NDC分類 313.7
基本件名 民主主義-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年07月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027378450

著者紹介

正村 俊之(著者):1953年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、大妻女子大学社会情報学部教授。東北大学名誉教授。専門は、社会学・コミュニケーション論・社会情報学。
主な著書に、『秘密と恥』、『情報空間論』(以上、勁草書房)、『コミュニケーション・メディア』(世界思想社)、『グローバル社会と情報的世界観』(東京大学出版会)、『グローバリゼーション』、『変貌する資本主義と現代社会』(以上、有斐閣)ほか。主な訳書に、ニクラス・ルーマン『信頼』(共訳、勁草書房)ほか。

内容

なぜ民主主義は危機に陥ったのか? 「貨幣」と「権力」を軸にしたメカニズムを駆動する「主権」とは、いったい何なのか? 経済学とも政治学とも異なる視点で古代ギリシア以来の壮大な歴史をたどらなければ、もともと民主主義に刻み込まれていた問題を理解することも、真に有効な打開策を探ることも決してできない。第一級の社会学者だからこそなしえた大胆な試みと重要な提言。未来を切り拓くための必読の書がここに完成!


今日、民主主義の危機が叫ばれることが多い。日本でも投票率は1980年代をピークに下降の一途をたどり、民主的な選挙で選ばれたはずの政治家に反対するデモが行われることもめずらしくなくなった。
振り返れば、民主主義が正当な統治形態とみなされるようになったのは20世紀に入ってからのことにすぎない。そして、早くも20世紀後半には民主主義の限界や欠陥が指摘されるようになった。本書は、今や危機に瀕している近代的な民主主義が成立する過程を、古代ギリシア以来の二千年以上に及ぶ歴史の中で描き出す壮大な試みである。
だが、本書の目的は単に歴史学的なものではない。歴史的な経緯を追うことによってのみ判明する民主主義の根本的な問題を剔出することが主眼である。危機をもたらした問題を明確に認識しないかぎり、その解決策を導き出すことは決してできないだろう。
この試みの導きの糸となる概念が、本書のタイトルにある「主権」にほかならない。民主主義をもたらしたメカニズムは「貨幣」と「権力」を軸にしている。だが、この両者は決して別々のものではなく、複合的に働いている。その働きを可能にしたのが「主権」という概念である。だからこそ、経済(学)と政治(学)を区別し、貨幣と権力をそれぞれ独立した媒体と考える従来の理解では、民主主義の危機を真に理解することはできない。
本書は、経済学者にも政治学者にもなしえなかった比類なき達成であり、第一級の社会学者として知られる著者による提言の書である。

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