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<イスラーム世界>とは何か~「新しい世界史」を描く~(講談社学術文庫 2647)
羽田 正
著
発行年月 |
2021年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
375p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/中東史 |
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ISBN |
9784065224427 |
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商品コード |
1032680749 |
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NDC分類 |
227 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2021年03月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032680749 |
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著者紹介
羽田 正(著者):1953年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。東京大学東洋文化研究所所長、東京大学理事・副学長を経て、現在、東京大学特任教授、大学執行役、副学長。主な著書に『興亡の世界史・東インド会社とアジアの海』『冒険商人シャルダン』(講談社学術文庫)、『新しい世界史へ』(岩波新書)、編著に『地域史と世界史』(ミネルヴァ書房)、『海から見た歴史』(東京大学出版会)などがある。本作『イスラーム世界の創造』でアジア・太平洋賞特別賞、ファーラービー国際賞を受賞。2017年に紫綬褒章を受章。
内容
ジャーナリズムで、また学問の世界でも普通に使われる用語、「イスラーム世界」とは何のことで、一体どこのことを指しているのだろうか? ムスリムが多い地域のことだろうか、それとも、支配者がムスリムである国々、あるいはイスラーム法が社会を律している地域のことだろうか。ただ単に、アラビア半島やシリア、パレスチナなどの「中東地域」のことを指しているのだろうか? 本書は、高校世界史にも出てくるこの「イスラーム世界」という単語の歴史的背景を検証し、この用語を無批判に用いて世界史を描くことの問題性を明らかにしていく。
前近代のムスリムによる「イスラーム世界」の認識、19世紀のヨーロッパで「イスラーム世界」という概念が生み出されてきた過程、さらに日本における「イスラーム世界」という捉え方の誕生と、それが現代日本人の世界観に及ぼした影響などを明らかにする中で、著者は、「イスラーム世界」という概念は一種のイデオロギーであって地理的空間としては存在せず、この語は歴史学の用語として「使用すべきではない」という。そして、地球環境と人類史的視点から「新しい世界史」を構想し叙述する方法の模索が始まる。
本書は刊行当時、歴史学者・イスラーム学者の間に議論を引き起こし、アジア・太平洋賞特別賞を受賞した。文庫化にあたり、原本刊行後の議論を踏まえて「補章」を加筆。〔原本:『イスラーム世界の創造』東京大学出版会、2005年〕