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天球回転論~付レティクス『第一解説』~(講談社学術文庫 2777)

ニコラウス・コペルニクス  著

高橋 憲一  翻訳
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価格 \1,463(税込)         

発行年月 2023年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 387p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/理工学/天文学/理論天文学・天体物理学
ISBN 9784065326350
商品コード 1036312536
NDC分類 441
基本件名 天文学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年08月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036312536

著者紹介

ニコラウス・コペルニクス(著者):1473-1543年。ポーランドの天文学者。地動説を提唱する本書のほかに貨幣論の著作がある。
高橋 憲一(翻訳):1946年生まれ。1979年東京大学大学院理学研究科単位取得退学(科学史・科学基礎論専攻)。九州大学名誉教授。主な著書にThe Medieval Latin traditions of Euclids Catoptrica, 『ガリレオの迷宮』、『コペルニクス』、訳書に『ロジャー・ベイコン大著作』、コペルニクス『完訳 天球回転論』など。

内容

地球は動いている――。プトレマイオスからおよそ1400年続く天文学を覆したコペルニクス(1473-1543年)。ケプラー、ガリレオ、そしてニュートンへと続く「科学革命」は、この発見に始まる。それは「革命」という言葉の華々しさとは裏腹に静かに、本人さえその帰趨を自覚しないままに始まった。
コペルニクスはいかにして地動説に至ったのか。『天球回転論』全6巻のうち、地球の運動について記された第1巻と、『天球回転論』の公刊に先立ってコペルニクスの地動説を初めて世に知らしめた弟子ゲオルク・ヨアキム・レティクス(1514-74年)の『第一解説』の本邦初訳をあわせて収録。

コペルニクスが生涯をかけた書物『天球回転論』が、ニュルンベルクの出版社から届けられた1543年5月24日、それを待っていたかのように同日コペルニクスは他界する。「プトレマイオスを模倣しようとした」、「天文学の再興者」と言われるほどに、その構成や研究に対する姿勢は、プトレマイオスの『アルマゲスト』に倣ったものだった。ただ一点、「地球が動いている」ということを除いては――。
1400年の長きにわたって支配的であったプトレマイオスの天文学およびアリストテレスの自然学体系に、『天球回転論』がうがった小さな穴は、やがて大きなひび割れとなって従来の伝統的宇宙観を根本から打ち破り、人間の世界に対する認識を大きく変容させることになった。
神学者や世間の反応をおそれて長らく原稿の公開をためらっていたコペルニクスに、出版を強く勧め最終的に承諾させたのが唯一の弟子レティクスである。かたくなに出版を渋るコペルニクスは、レティクスがまず『天球回転論』を簡潔にまとめたものを世に出すことで妥協した。この『第一解説』の好評に力を得て、コペルニクスはついに公開を決意する。『第一解説』は、その後もコペルニクス説の入門的概説として版を重ねることになった。
コペルニクスはいかにして地動説を導き出し、前代未聞の「地球の運動」をどのように語ったのか。文字通り「世界を動かした」書物の最重要部分と本邦初訳となる『第一解説』を収録!
 (『完訳 天球回転論』みすず書房、2017年より第一巻を収録、レティクス『第一解説』は新訳)

【本書の内容】
『天球回転論』第1巻目次より
宇宙は球形であること/大地もまた球形であること/地球の大きさに対する天の広大性について/地球が、いわば中心として、宇宙の真中に静止しているとなぜ古代の人たちは考えたのか/地球に複数の運動が付与されうるか、および宇宙の中心について/地球の三重運動についての論証……など。
レティクス『第一解説』目次より
恒星の運動について/古代の天文学者たちの仮説が廃棄されねばならない主な理由/天文学全体の新仮説……など。

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