内容
京都は平安時代から現代まで各時代の、特色ある庭園が今も数多く遺されている点で絶好の鑑賞スポット。精緻な造形美で庭園の最高傑作といわれる桂離宮、大自然を小空間に凝縮した大徳寺の枯山水、将軍が自ら美意識をつぎこんでつくった金閣寺や銀閣寺の庭、庭の究極の形といえる茶庭の露地、作庭家・重森三玲“モダンの庭”が話題の東福寺の枯山水……。本書は各時代を画した京都の19庭園を軸に、庭作成の時代背景や特色を語りながら、日本庭園全体の奥深さ、素晴らしさを知る。誰もが一度は訪ねてみたい庭をケーススタディとして「庭の見方」を実践的に知る、かつてない庭園ガイド。庭のポイントが一目でわかる、描き下ろしの庭園地図つき。