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新編日本古典文学全集<66> 井原西鶴集(1)

暉峻 康隆, 東 明雅  著

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価格 \5,122(税込)         

発行年月 1996年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 606p
大きさ 24
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784096580660
商品コード 0196049938
NDC分類 918
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0196049938

内容

好色一代男・好色五人女・好色一代女。初期代表作を三段組・全挿絵入で

"好色"の語が災いしたか、近代小説の祖とまで内外ともに評価の高い「好色一代男」をのせた教科書にはお目にかかったことがありません。「なんだ、ポルノか」くらいの軽い印象で素通りする読者が大多数だとしたら、ゆゆしきことと言わねばなりません。 好色(色好み)こそ、民族の元気、ひいては文化を支える営みである、とは、巻頭の古典への招待で暉峻康隆先生が力説されるところですが、この際、やや疲れ気味のあなたに是非おすすめしたい提言です。 桜もちるに嘆き、月はかぎりありて入佐山…… 冒頭からいきなり好物の桜餅が出たと勘違いした女子大生がいたそうですが、中沢新一氏が"横っとび"といわれるほど連想が自在で省略の多い独特の文体に素手で立ち向かうのは、土台、無理。 桜もすぐ散ってしまって嘆きの種だし、月も限りがあって山の端にはいってしまう。 下段の現代語訳へと眼を上下させるだけで、魅力溢れる歯切れのよい文体とともに確実に西鶴のメッセージはあなたに届くわけです。本全集ならではの強味と申せましょう。 自然美よりも人間的な愛欲こそという、反中世的な人間主義宣言。 この鑑賞注によって、「好色一代男」こそ元禄ルネッサンスの高らかなファンファーレであったことがよくご理解いただけると確信します。好色五人女、好色一代女とも。

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