著者紹介
ポール・モラン(著者):ポール・モラン
一八八八ー一九七六 パリ生まれ、フランスの作家。二〇代の若さで外交官となり、世界各地を旅して、小説から評論までコスモポリットな作品を残した。一九二二年にだした小説『夜ひらく』で一躍文壇にデビューし、ダンディな風姿で二〇年代パリ社交界の寵児となった。この頃コクトーたちをとおしてシャネルと知り合う。第二次大戦の折りにヴィシー政権の外交官を務め、パリ解放とともに国外追放の身となってスイスに長く滞在。このときシャネルと再会して聞き書きスタイルのシャネル伝をのこす。ド・ゴールの引退とともにパリに復帰、一九六八年、アカデミー会員となる。
山田登世子(翻訳):山田登世子 福岡県生まれ。フランス文学者。愛知淑徳大学教授。ファッション、ブランド、メディア、リゾートなど、近代フランス文化史をベースにした著書多数。いろいろな本のなかでシャネルを語る。パリを舞台にした恋愛小説も書く。主な著書に『モードの帝国』(ちくま学芸文庫)、『ブランドの世紀』(マガジンハウス)、『ブランドの条件』(岩波新書)、『晶子とシャネル』(勁草書房)、小説『恍惚』(文藝春秋)など。主な訳書に、バルザック『従妹ベッド』(藤原書店)、セルトー『文化の政治学』(岩波書店)ほか。二〇一六年没。