歴史の「常識」をよむ
内容
目次
本書のねらい [時代区分論1(前近代)](木村茂光) [時代区分論2(近現代)](大日方純夫) I [原始・古代] [日本列島の人びとと自然]伝統的農村風景を疑う(北條勝貴) [日本旧石器時代の実態]旧石器時代を考える(田中英司) [弥生時代の始原]農耕文化の複合体(設楽博己) [聖徳太子という虚像]創作された理由(大山誠一) [遣唐使の政治性]遣唐使の派遣目的は文化交流だけではなかった(金子修一) [大化改新の意義]律令制国家成立とは別の文脈で考える(遠山美都男) [律令制の概念]律令制をアジアのなかで考える(大隅清陽) [道鏡が目指したもの]実証が難しい権力欲(関根 淳) [性差を越えた女帝論]王権論から考える意義(荒木敏夫) [悪女]創造され変容する悪女たち(服藤早苗) II [中世] [開発領主の出自]地元に住んでいたのか(鎌倉佐保) [武士の性格]中世武士像は多様である(野口 実) [寄進地系荘園]立荘をとらえなおす(野口華世) [平家の政権]平清盛はなぜ政権を掌握できたのか(高橋昌明) [源平合戦観の克服]結果として源頼朝が勝ち残った(高橋典幸) [偽文書]偽文書は無価値か(近藤成一) [肖像画]頼朝像・義満像は本人なのか(黒田 智) [都市鎌倉]中世都市とはなにか(秋山哲雄) [元寇の神風]神々への軍勢催促(海津一朗) [中世の貨幣]市場の自律的力が貨幣を維持した(川戸貴史) [木綿]日本列島の人びとはいつから着るようになったのか(木村茂光) [戦国仏教]「鎌倉仏教」とは鎌倉時代の仏教か(湯浅治久) [戦国百姓たちの戦場]戦国の戦争には季節があった(藤木久志) [アイヌ文化]”アイヌ語族”の歴史から考える(谷本晃久) [琉球王国]琉球は東アジアにおいていかなる位置にあったか(渡辺美季) III [近世] [織田信長とキリシタン]保護政策は存在しない(松本和也) [李舜臣と亀船]朝鮮水軍はどう活躍したのか(六反田豊) [江戸幕府と藩]将軍への結集と共存する大名の自立(高野信治) [近世の明君像]何をすることが明君なのか(小川和也) [近世の領主と領民]互いに何を求めたか(大橋幸泰) [天草四郎]抵抗のシンボルは大量の犠牲者も生んだ(大橋幸泰) [近世の身分]江戸時代は厳しい時代か(深谷克己) [近世百姓の日常生活]慶安触書はいつ流布したのか(山本英二) [村の鉄砲]近世の村に武器があった(中西 崇) [出版文化]書物は社会をどう変えたのか(若尾政希) [江戸文化の浮世絵]浮世絵は美術品か(山本陽子) [村の紛争解決]百姓は紛争をどのように解決したか(野尻泰弘) [近世の民衆運動]百姓一揆から騒擾へ(須田 努) [江戸幕府の宗教統制]実は多様だった宗教活動(大橋幸泰) IV [近現代] [産業革命]なぜ日本はアジアで最初の産業化に成功したのか(石井寛治) [日清戦争]近代戦争だったのか(大谷 正) [中国人留学生]日本での暮らしぶり(田中比呂志) [韓国の「親日派」]民主化と「親日派」問題(林 雄介) [東京の生い立ち]区が独自的な理由(櫻井良樹) [近代の女性]「新しい女」とは何だったのか(坂井博美) [近代日本の米食]どのような米を食べていたのか(大豆生田稔) [近代日本の貿易]総合商社史研究の到達点(谷ケ城秀吉) [戦時下の民衆生活]なぜ戦争に「協力」したのか(佐々木啓) [十五年戦争時の中国共産党]歴史的にどう評価するのか(丸山鋼二) [エネルギー革命]石炭需給の減少と公害(島西智輝)
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