著者紹介
ジョン・ベイカー(編者):ケンブリッジ大学名誉教授。1944年生まれ。University College London卒業、同大学Ph.D.、同大学講師、ケンブリッジ大学講師などを経て、1998-2011年ケンブリッジ大学教授。英国学士院会員[主要著書]Introduction to English History(Buttterworths, 1st ed. 1971, 5th ed. 2019/小山貞夫訳『イングランド法制史概説』創文社、1975年、のちに深尾裕造訳『イギリス法史入門[第5版]Ⅰ・Ⅱ』関西学院大学出版会、2023-2024年), Collected Papers on English Legal History, 3 vols(Cambridge University Press, 2013)、ほか。
葛西 康徳(編者):東京大学名誉教授。1955年生まれ。東京大学法学部卒、同大学法学部助手、新潟大学助教授・教授、大妻女子大学教授を経て、2011-2021年東京大学大学院人文社会系研究科教授。ブリストル大学Ph.D.[主要著書]『古典の挑戦――古代ギリシア・ローマ研究ナビ』(共編、知泉書館、2021年)、『知の古典は誘惑する』(共著、岩波ジュニア新書、2018年)、『オデュッセウスの記憶――古代ギリシアの境界をめぐる物語』(共訳、東海大学出版部、2017年)、『「この国のかたち」を考える』(共著、岩波書店、2014年)、ほか。
内容
コモン・ロー(英米法)は、ドイツ法やフランス法と異なり、近代日本の法典編纂において直接参照されなかったこともあり、やや距離の遠い、文字通り「外国法」と看做されてきた感がある。しかしながら、世界的にみてその重要性は著しく、日本から一歩外に出るならば、そこはたちまちコモン・ローの世界である。とりわけグローバル化が進行する近時の潮流において、国際標準を知るうえでその理解は必須と言えよう。そのためには、まずコモン・ロ―の基本タームは翻訳せず、そのまま理解し、覚えるしかない。
本書は、東京大学の海外サマースクール(「体験活動プログラム」)開講をきっかけに、英米の大学で講義を行ってきた一級の教授陣が日本人向けに書き下ろした概説書である。初学者から実務家まで幅広い読者を対象に、コモン・ローの歴史や土台から基幹となる実定法まで、エッセンスを多岐に渡り分かりやすく解説する。