著者紹介
刀根 里衣(著者):イタリア在住の絵本作家。1984年、福井県生まれ。2011年、イタリアの出版社から“Questo posso farlo”(『なんにもできなかったとり』)でデビューして以来、ミラノを拠点に創作活動を行っている。2012年から2年連続で、ボローニャ国際絵本原画展に入選をはたす。2013年には、同原画展において「国際イラストレーション賞」を受賞。受賞作を絵本化した“El viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)は、幻想的で繊細な筆致が高く評価され、12か国以上で読まれている。『モカと幸せのコーヒー』『おもいで星がかがやくとき』『ぼくのばしょなどに』など、子どもから大人まで幅広い層に愛される作品多数。芥川賞作家・青山七恵氏との共著に『わたし、お月さま』、近刊に『にじいろのせかい』などがある。本書は小社刊として11作品目の絵本となる。
内容
まよったり、なやんだりしたら、ひとやすみ、ひとやすみ
国内外に多くのファンをもつ絵本作家・刀根里衣さんによる待望の新作絵本。主人公は6匹のうさぎファミリー。作家の最大の特長である繊細な筆致で、四季折々の風景を描きあげる。そうした空間を味わうように過ごすうさぎたちは、日常を慌ただしく生きるわたしたち読者に「あせらず、ゆっくり、自分らしく歩いていこうよ」と語りかけているようだ。読後、人生において、寄り道や遠まわりもそう悪くないと思えてくるはず。本棚に大切にしまっておきたい美しい絵本は、贈り物にも最適。幻想的な風景とともに愛らしいうさぎの仕草も楽しんでほしい。読書の秋に手にとってほしい、詩集のような癒し絵本。