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戦前日本の「聖地」ツーリズム~キリスト・日蓮・皇室~(NHKブックス 1294)
平山 昇
著
発行年月 |
2025年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
350p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/宗教/宗教哲学・宗教社会学 |
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ISBN |
9784140912942 |
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商品コード |
1040384272 |
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NDC分類 |
162.1 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年06月4週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2025/07/06 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040384272 |
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著者紹介
平山 昇(著者):神奈川大学国際日本学部准教授。1977年、長崎県生まれ。東京大学教養学部卒業、同大大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。駿台予備学校講師、立教大学講師、九州産業大学准教授などを経て現職。専門は日本近現代史。主な著書・論文に『初詣の社会史:鉄道と娯楽が生んだナショナリズム』(東京大学出版会、交通図書賞受賞)、『鉄道が変えた社寺参詣』(交通新聞社新書)、「明治・大正期の西宮神社十日戎」(鉄道史学会住田奨励賞受賞)、「「体験」と「気分」の共同体:20世紀前半の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム」(『思想』1132号)など、編著書に『大学的神奈川ガイド:こだわりの歩き方』(昭和堂)がある。
内容
「橿原に行かざれば人にあらず」(『橿原神宮と建国奉仕隊』1940年)
〈正しさ〉をふりかざして他者を抑圧する「ふつうの人びと」が生まれるまで――無邪気な日常語の背景に「排除」の歴史を見通す!
いま「聖地」の巡礼とは宗教や漫画・アニメにかかわる「ご当地めぐり」を指し、個人の嗜好にもとづいた自由な行為だが、昭和戦前期は違った。同調しない人を非難し排除する、強い圧力を伴ったのである。
本書は、はじめは教養主義エリートの西洋への憧れから生まれ、一般大衆へと広がった「聖地」めぐりのブームが、いかに発展し、社会の中の同調圧力を生み出すに至ったかを解明する試みである。
この過程に、「全国的鉄道網の整備によるツーリズムの大衆化」が強く作用したことは、これまで看過されてきたのではないか――? 実力派の歴史家が描き出す、瞠目の日本〈感情〉近代史!
序 章 聖地の日本化
第一章 「日蓮と基督」 ――高山樗牛と田中智学の日蓮像
第二章 教養主義と日蓮ツーリズム――身延山、富士身延鉄道、高山樗牛
第三章 天皇崇敬の〈宗教〉化 ――大逆事件と天皇の代替わり
第四章 明治神宮と渋沢栄一 ――意図せざる「聖地」の創出
第五章 〈体験〉と〈気分〉の共同体――大正期以降の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム
第六章 日蓮の「聖地」と明治神宮 ――田中智学による「聖地」の規範化
第七章 「聖地」のセット化(Ⅰ) ――橿原神宮と「三大神宮」
第八章 「聖地」のセット化(Ⅱ) ――田中智学の「五大聖地」巡拝
第九章 「聖地」のセット化(Ⅲ) ――大軌グループと「三聖地」
第十章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム ――「自粛」下のツーリズムを正当化する論理
終 章 キリスト発、日蓮経由、皇室行き