ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

VRは脳をどう変えるか?~仮想現実の心理学~

ジェレミー・ベイレンソン  著

倉田 幸信  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \2,420(税込)         

発行年月 2018年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 364p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/認知科学/認知心理
ISBN 9784163908847
商品コード 1027938549
NDC分類 141.51
基本件名 認知
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年09月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2018/09/08、毎日新聞 2018/09/16、日本経済新聞 2018/10/13、日本経済新聞 2022/04/09
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027938549

内容

◆心理学✕テクノロジー、仮想現実の最前線◆

・VR内での体験を、脳は現実の出来事として扱ってしまう
・VR内で第三の腕を生やしたり、動物の身体に〝移転〟しても、脳はすぐさまその変化に適応し、新たな身体を使いこなす
・イラク戦争後、〝バーチャル・イラク〟を体験するVR療法により、PTSDに苦しんでいた二〇〇〇人以上の元兵士が回復した
・VRで一人称視点の暴力ゲームをプレイすると、相手が仮想人間だとわかっていても生々しい罪悪感を覚える
・仮想世界で一日過ごすと現実と非現実の違いがわからなくなる
・VRユーザーの身体や視線の細かな動きは、正確にデータ化できる
・そこからその人の精神状態、感情、自己認識がダイレクトに読み取れる

【目次】

■序 章 なぜフェイスブックはVRに賭けたのか?
私は二〇年にわたり、認知心理学の観点からVRを研究してきた。今のVRブームは、
二〇一四年にフェイスブックが「オキュラス」を二〇億ドル超で買収したことから始
まったが、実はその数週間前、マーク・ザッカーバーグは私の研究室を訪れていた。

■第1章 一流はバーチャル空間で練習する
VR内での経験は、現実の経験と同様の生理学的反応を脳にもたらす。VRは人類の
歴史上、最も強い心理的効果を持つメディアなのだ。では、これを学習に応用したら
なにが起きるだろうか。NFLのチームで行った実験は、驚愕の結果をもたらした。

■第2章 その没入感は脳を変える
VRでは一人称視点の暴力ゲームを作らない――ゲーム開発者は早々にこの結論に至
った。ゲームであってもVR内の殺人はあまりに生々しく、罪悪感を残すからだ。V
Rは脳へ強烈な影響を与える。仮想世界で二五時間過ごした男にもある変化が起きた。

■第3章 人類は初めて新たな身体を手に入れる
特殊な〝鏡〟を使えば、人間の脳はいとも簡単に仮想の身体を自分自身だと思いこむ。
これをVRと組み合わせれば、年齢や人種の異なる人間はもちろん、別の動物の身体
に移転することも可能だ。人類史上初めての事態に、我々の脳は対応しきれるのか?

■第4章 消費活動の中心は仮想世界へ
宇宙から海底まで、誰でも簡単に旅ができるVRが普及することで、世界の消費活動
は一変する。既に仮想世界で遊ぶための衣服・不動産・船などにあらゆる階層の人々
が多額を投じ、巨大な経済圏が生まれている。これを軽視すると未来を見誤るだろう。

■第5章 二〇〇〇人のPTSD患者を救ったVRソフト
同時多発テロ後、多くの人がPTSDに苦しんだ。治療にはトラウマの再現が有効だ
が、本人の記憶に頼る従来の手法ではあまり効果はなかった。そこである専門医は、
テロ当日を緻密に再現したVRを作製。患者を再度、九月一一日のNYに送り出した。
<

カート

カートに商品は入っていません。