ことばの思想家50人~重要人物からみる言語学史~
マーガレット・トマス 著
著者紹介
内容
目次
1 パーニニ 近代言語学に影響甚大なサンスクリット文法の金字塔 2 プラトン ことばは自然か慣習か 3 アリストテレス 論理的分析と分類から西洋言語研究の用語・範疇を残す 4 ウァロー 「言語普遍性」を発案、ローマ人による初の言語論考 5 聖書における言語 言語の起源や多様性の物語を読み解く 6 ドナトゥスとプリスキアヌス 中世ラテン語の『大文典』『小文典』と『文法教程』 7 シーバワイヒ アラビア語文法の聖典『キターブ』 8 第一文法論者 現代音韻論の先駆け、正書法の一大改革 9 思弁的文法論者 普遍文法構築の萌芽 10世宗大王 独自の文字体系・ハングルの創始者 11アルノーとランスロ デカルト派言語学の先駆『ポール・ロワイヤル文法』 12ウィルキンズ 普遍言語の創作の試み 13ロック 経験主義的哲学者による反生得主義 14ジョンソン 英国初の本格的辞書の編纂者・文豪 15コンディヤック 「ことばの起源」論争での貢献、今なお 16ヘルダー 「神による言語創造」の否定 17シュレーゲル兄弟 比較言語学の先駆 18フンボルト 多彩な影響を与えた言語学者・政治家 19グリム 童話の採集から比較言語学へ 20ボップ 比較言語研究のパイオニア・言語再建法の確立 21ミュラー 科学的方法論によるサンスクリット研究 22ブローカ 言語脳科学の嚆矢、古典的局在論 23ホイットニー 『センチュリー英語辞典』の編者、チョムスキーと対峙する 24マレー 不朽の大辞典・OEDを生む 25スウィート 音声学・我が国の英語教育へ多大な影響 26クルトネ 構造主義言語学の先駆者 27ブルークマン 青年文法学派:音変化に例外なし! 28ソシュール 近代言語学の祖,現代人文科学の礎を築く 29イェスペルセン 徹底したデータ収集、ことばへの深い洞察 30ジョーンズ 「基本母音」を体系化した“ヒギンズ教授”のモデル 31サピア 「サピア・ウォーフの仮説」 32ブルームフィールド アメリカ構造主義言語学の第一人者 33ヴィトゲンシュタイン 言語論的転回をもたらした天才哲学者 34ファース ロンドン学派,場面の脈絡,韻律分析 35ヴィゴツキー 児童期のことばの内在化と最近接発達領域の概念を提示 36ヤーコブソン 分別素性,失語症研究,図像性,言語類型論 37ウォーフ 言語相対説からことば・思考・文化の関係性を追究 38イェルムスレウ 共時的分析と二分法をもとに捉える言理学の考案 39オースティン 遂行文,発話行為を提唱する日常言語哲学の雄 40パイク 言語の現地調査,構造主義から独自の文法素論を展開 41グライス 「協調の原則」と「グライスの公理」で現代の語用論の基礎を築く 42グリーンバーグ 類型論,言語普遍性,欧亜語族 43ホケット 形態論・音韻論などで構造言語学へ多大な貢献 44ブラウン 言語発達過程の調査で発達心理言語学を発展 45ハリデー 社会的・テキスト的文脈を視野に入れた体系機能言語学を提唱 46ラボフ 社会階層と言語変異を解明した社会言語学の父 47チョムスキー 現代の知の巨匠,ことばから認知,進化を探る 48ヘイル 危機言語の保全に取り組むポリグロット 49マコーレー 語彙分解を導入した生成意味論創設者 50カメロン 性別二元性規範に挑戦し続けてきた男女同権主義者
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