現代フィリピンの法と政治~再民主化後30年の軌跡~(アジ研選書 53)
知花いづみ,
今泉慎也
著
発行年月 |
2019年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,182p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/法律/法制史 |
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ISBN |
9784258290536 |
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商品コード |
1029839820 |
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NDC分類 |
322.9248 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029839820 |
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著者紹介
知花いづみ(著者):知花 いづみ アジア経済研究所新領域研究センター研究員
今泉慎也(著者):今泉 慎也 アジア経済研究所新領域研究センター上席主任研究員
内容
フェルディナンド・マルコス政権による権威主義体制に終止符を打った1986年2月の「エドサ革命」から30年余りの歳月が流れた。フィリピンの総人口は2015年の人口センサスで初めて1億人を超え(1 億98万人)、25年前の1990年の総人口6070万人と比較すると66%増加した。1986年の民主化運動から30年のあいだに人口はほぼ倍増したといえるだろう。2015年の30歳未満の人口は6017万人(59.6%)であり、平均年齢は約25歳で国民の約 6 割が民主化後に生まれた世代であることがわかる。
エドサ革命と呼ばれたフィリピンの民主化運動は、その後の東アジアにおける民主化の波の先陣を切る政治変化として注目されてきた。しかしながら、上述のように1987年以降に生まれた市民がすでに 6 割を超えている今、エドサ革命の記憶は風化が進んでいるといっても過言ではない。2016年総選挙による異色の指導者ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の登場は、時代の変化を示すものといえるかもしれない。
エドサ革命後に制定された1987年フィリピン共和国憲法は、マルコス権威主義体制の負の遺産の清算だけでなく、民主化後の政治体制や経済社会改革の青写真を描くものであった。フィリピンの将来を願ったさまざまな人々の思いが込められた憲法であり、さまざまな画期的なプログラムが盛り込まれている。その憲法に描かれた絵は30年の時を経て、はたしてどれだけ実現したのであろうか。あるいは、すでに今の時代とのあいだにずれが生じているのであろうか。