内容
●わが国では、約2人に1人が生涯のうちにがんに罹患するとされ、学生が臨地実習で接する患者の多くががん患者であり、現代においてがん看護学の重要性はますます高まっています。
●本書は、看護師国家試験出題基準で示された項目を基盤としながら、がん患者とその病態の特徴、がんの臨床経過、治療と看護の実際、症状マネジメント、患者サポートといった、がんの治療と看護において共通する重要なテーマで構成されています。
●今回の改訂では、全体の章構成を整理するとともに、臨床の現場をイメージして看護師の役割が考えられるよう、さらに事例を追加しました。
●2018年の第3期がん対策推進基本計画の内容をふまえ、高齢がん患者の特徴・看護、移行期の支援、アドバンスケアプランニング(ACP)、がん患者の就労支援・経済的支援などを加筆しました。さらに、2019年に保険収載されたがん遺伝子パネル検査などの最新のがんゲノム医療のほか、免疫チェックポイント阻害薬の作用機序や副作用、副作用に対するケアなどについて、医学的な知識とともに、看護師の役割について解説します。