美の万葉集(高岡市万葉歴史館論集 15)
内容
目次
万葉集の「美」について●坂本信幸 一 はじめに/二 「美」の字義と用法/三 万葉歌における「美」/四 題詞の「美」/五 左注の「美」/六 「美人」の訓み 「天離る夷」考ー都の美と夷の情とー●岩下武彦 一 はじめに/二 「天離る夷」の情/三 近江荒都歌の場合/四 羈旅歌の場合/五 人麻呂の「天離る夷」/六 おわりに ことばの「美」--序詞 ー用語「序」の発見をめぐってー●近藤信義 一 はじめに/二 「序」について/三 古代の認識から/四 中世の認識から/五 近世の認識から/六 おわりに さびしからずや道を説く君ー天平感宝元年の家持をめぐってー●新谷秀夫 一 はじめに/二 「道を説く」家持/三 家持の「われ男の子」/四 「ますらを」の本音/五 「もだえの子」家持/六 さいごに 女歌の美ー大伴坂上郎女の言葉●井ノ口 史 一 はじめにーー「愛しき言」/二 「佐保の川門」/三 四季折々の歌ーー春、夏、秋/四 「梅の初花」/五 彩り/六 母と娘/七 終わりにーー歌人・大伴坂上郎女 藤波の美の誕生ー大伴家持「布勢の水海」遊覧歌ー●田中 夏陽子 一 近代歌人たちの評価/二 葛と藤/三 紫藤/四 「布勢の水海」遊覧の歌/五 生成された藤波の美 風土の美をうたう●関 隆司 一 はじめに/二 大和しうるはし/三 国ぼめ歌/四 美しい風景/五 家持の工夫 天象の美●垣見修司 一 はじめに/二 天象の範疇/三 天の美・星の美/四 日の美/五 月の美/六 雲の美/七 風の美/八 雨の美/九 雪の美/十 露の美/一一 霜の美/一二 霧の美/一三 霞の美/一四 おわりに 赤人・ことばの美的整斉●森 朝男 一 赤人歌の美的構成法1(玉津島離宮歌の場合)/二 赤人歌の美的構成法2(辛荷の島羈旅歌の場合)/三 美的表現の根拠としての平城古代都市/四 明日香古京の歌の表現美/五 赤人歌における羈旅と恋/六 美的自然と恋情ーー平安和歌の美意識へ 大伴家持の美ー巻十九巻頭越中秀吟ー●小野 寛 一 はじめに/二 時間の秩序/三 植物と動物/四 桃の花の歌/五 李の花の歌/六 花ー鳥の構成 萬葉集古写本の美ー藍紙本萬葉集についてー●小川靖彦 一 調度本としての萬葉集古写本/二 平安時代の萬葉集古写本/三 藍紙本の料紙装飾(藍紙本の復元)/四 巻第九の原姿(藍紙本の復元)/五 藍紙本の「美」 編集後記 執筆者紹介
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