シリーズ数理生物学要論<巻2> 「空間」の数理生物学
日本数理生物学会,
瀬野 裕美
編
発行年月 |
2009年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
207p |
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大きさ |
26 |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/生物統計学・数学 |
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ISBN |
9784320056848 |
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商品コード |
0109044055 |
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NDC分類 |
461.9 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0109044055 |
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内容
生物集団あるいは生命現象のダイナミクスの特性は環境との相互作用によって定まる。とりわけ、環境の空間的非一様性は、生物集団の空間分布、生命現象の非均一性を条件づける重要な要因であり、それらの相互関係を理解することが現象の研究の鍵になりうることを示す生物科学研究は数知れない。環境の非一様性が生物現象の特性を限定する要因になるだけではなく、生物現象自体により環境条件が変化するというフィードバック関係も存在する。
本書は、12人の執筆者による、「空間」次元に関わる生命現象の数理モデル研究に関するモノグラフを編集したものである。第1~6章には、生物個体群ダイナミクスにおける空間的非一様性や空間分布に関する気鋭の数理モデル研究のモノグラフが収められている。個体群ダイナミクスの基礎的な数理モデル、その数理モデリングの考え方は、集団生物学や個体群生物学の発展的・応用的な数理モデリングの基礎になっているばかりではなく、より広い数理生物学(Mathematical Biology)のさまざまな数理モデリングの基礎となっている。第7~10章では、生物の形態形成、特に、細胞集団が織りなす空間パターンに関する数理モデル研究の四つのモノグラフが収められている。形態形成に関する生物科学のさまざまな問題は理論・数理生物学における長年の課題として研究され続けています。その数理モデル研究も実に多様に発展してきた。本書に収められたモノグラフそれぞれが独特の数理モデリングの内容になっていることが読者の方々に伝わることだろう。