著者紹介
ジャン・ボベロ(著者):ジャン・ボベロ(Jean Baubérot)
1941年生まれ。専門はプロテスタントとライシテの歴史社会学。高等研究実習院で講座「プロテスタンティズムの歴史と社会学」の教授(1978年から1990年)、講座「ライシテの歴史と社会学」(1991年から2007年)の初代教授を歴任。1995年には「宗教とライシテの社会学グループ」を創設し、2007年まで初代所長を務めた。現在は高等研究実習院の名誉学長・名誉教授。代表的著作に、『ライシテの100年――情熱と理性のあいだ』(Seuil, 2004)、『ライシテに背く共和国原理主義』(L'Aube, 2006)など。邦訳書に、『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(白水社、2010年)、『世界のなかのライシテ――宗教と政治の関係史』(白水社、2014年)がある。
ラファエル・リオジエ(著者):ラファエル・リオジエ(Raphaël Liogier)
1967年生まれ。専門は哲学、宗教社会学。西洋における仏教をテーマとする博士論文をエクス=マルセイユ第三大学に提出して学位を取得。その後、哲学と宗教社会学の観点からライシテ、グローバル化、アイデンティティなどの現代的テーマを扱った著作を精力的に執筆している。現在はエクス=アン=プロヴァンス政治学院教授。代表的著作に、『自意識と世界意識』(Armand Colin, 2012)、『イスラーム化という神話』(Seuil, 2012)、『文明の衝突は起こらない』(CNRS éditions, 2016)など。
伊達 聖伸(翻訳):伊達聖伸(だて きよのぶ)
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。専門は宗教学、フランス語圏地域研究。近年の論考に、『ライシテから読む現代フランス─政治と宗教のいま』(岩波新書、2018年)、『ヨーロッパの世俗と宗教─近世から現代まで』(編著、勁草書房、2020年)、「フランスにおけるイスラーム言説と研究の諸相─政治・社会・思想・日常生活」(『東京大学宗教学年報』39 号、2022年)、『フランスのイスラーム/日本のイスラーム』(編著、水声社、2023年)他。
田中 浩喜(翻訳):田中 浩喜(Tanaka Hiroki)
1992年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。専門は宗教学、フランス地域研究。論文に「『監視』と『利用』――第三共和政前期のフランス・リヨンにおける病院のライシテ化」(『上智ヨーロッパ研究』12号、2020年)、「デジレ=マグロワール・ブルヌヴィルと宗教――病院のライシテ化と宗教病理学」(『東京大学宗教学年報』36号、2019年)他。翻訳に、フィリップ・ポルティエ「分離、承認、アイデンティティ――フランスのライシテの三つのモーメント」(『日仏文化』no87、2018年)、ダニエル=エルヴュー・レジェ「社会学者と聖なるもの」(『nyx』5号、2018年)他。