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<聖なる>医療~フランスにおける病院のライシテ~

ジャン・ボベロ, ラファエル・リオジエ  著

伊達 聖伸, 田中 浩喜  翻訳
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価格 \4,070(税込)         

発行年月 2021年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,288p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/社会医学/公衆衛生学一般
ISBN 9784326154739
商品コード 1032699439
NDC分類 498.0235
基本件名 医療-フランス
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年03月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032699439

著者紹介

ジャン・ボベロ(著者):ジャン・ボベロ(Jean Baubérot) 
1941年生まれ。専門はプロテスタントとライシテの歴史社会学。高等研究実習院で講座「プロテスタンティズムの歴史と社会学」の教授(1978年から1990年)、講座「ライシテの歴史と社会学」(1991年から2007年)の初代教授を歴任。1995年には「宗教とライシテの社会学グループ」を創設し、2007年まで初代所長を務めた。現在は高等研究実習院の名誉学長・名誉教授。代表的著作に、『ライシテの100年――情熱と理性のあいだ』(Seuil, 2004)、『ライシテに背く共和国原理主義』(L'Aube, 2006)など。邦訳書に、『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(白水社、2010年)、『世界のなかのライシテ――宗教と政治の関係史』(白水社、2014年)がある。
ラファエル・リオジエ(著者):ラファエル・リオジエ(Raphaël Liogier) 
1967年生まれ。専門は哲学、宗教社会学。西洋における仏教をテーマとする博士論文をエクス=マルセイユ第三大学に提出して学位を取得。その後、哲学と宗教社会学の観点からライシテ、グローバル化、アイデンティティなどの現代的テーマを扱った著作を精力的に執筆している。現在はエクス=アン=プロヴァンス政治学院教授。代表的著作に、『自意識と世界意識』(Armand Colin, 2012)、『イスラーム化という神話』(Seuil, 2012)、『文明の衝突は起こらない』(CNRS éditions, 2016)など。
伊達 聖伸(翻訳):伊達聖伸(だて きよのぶ)
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。専門は宗教学、フランス語圏地域研究。近年の論考に、『ライシテから読む現代フランス─政治と宗教のいま』(岩波新書、2018年)、『ヨーロッパの世俗と宗教─近世から現代まで』(編著、勁草書房、2020年)、「フランスにおけるイスラーム言説と研究の諸相─政治・社会・思想・日常生活」(『東京大学宗教学年報』39 号、2022年)、『フランスのイスラーム/日本のイスラーム』(編著、水声社、2023年)他。
田中 浩喜(翻訳):田中 浩喜(Tanaka Hiroki) 
1992年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。専門は宗教学、フランス地域研究。論文に「『監視』と『利用』――第三共和政前期のフランス・リヨンにおける病院のライシテ化」(『上智ヨーロッパ研究』12号、2020年)、「デジレ=マグロワール・ブルヌヴィルと宗教――病院のライシテ化と宗教病理学」(『東京大学宗教学年報』36号、2019年)他。翻訳に、フィリップ・ポルティエ「分離、承認、アイデンティティ――フランスのライシテの三つのモーメント」(『日仏文化』no87、2018年)、ダニエル=エルヴュー・レジェ「社会学者と聖なるもの」(『nyx』5号、2018年)他。

内容

聖職者に代わって偉くなったのは医者だった? 医療が神聖なものになった? フランス近代医療を宗教と世俗の歴史のなかに位置づける。

西洋近代において世俗化された二大領域──教育と医療。本書はこのうち医療について、宗教から世俗へと政治の実権や人びとの価値観が移っていくなかで近代医療が「神聖化」された過去、そうして覇権を握った近代医療が相対化の渦に巻き込まれ「脱神聖化」に晒されている現在を、主にフランスの文脈において物語る。

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