内容

目次

はじめに 第1章　環境の意思決定支援の基礎としての厚生経済学 　1.1　厚生経済学 　1.2　経済効率性 　1.3　厚生経済学の基本定理 　1.4　市場の失敗 第2章　補償原理と社会厚生関数：効率性・公平性・公正 　2.1　パレート原理 　2.2　「新」厚生経済学の立場 　2.3　仮説的補償原理 　2.4　厚生変化と補償原理 　2.5　公平性 　2.6　社会厚生関数 　2.7　投票 第3章　社会的選択 　3.1　社会厚生関数の難問 　3.2　アローの一般不可能性定理 　3.3　社会的選択関数と遂行理論 　3.4　社会選択の情報の基本原理 　3.5　新たなwell-beingのとらえ方 第4章　費用・便益分析 　4.1　費用・便益分析の概観 　4.2　費用・便益分析の厚生経済学的基礎 　4.3　費用・便益分析（CBA）のプロセス 　4.4　便益の評価 　4.5　費用・便益分析の限界 　4.6　費用・便益分析の新たな方向性：社会資本整備における脆弱性の評価 第5章　多基準分析 　5.1　多基準分析の歴史的経緯 　5.2　多目的最適化モデル 　5.3　多属性効用理論 　5.4　価値関数 　5.5　AHP 　5.6　アウトランキング法 　5.7　線形加法モデル 　5.8　多基準分析手法の適用可能性 第6章　コンフリクト分析の基礎理論 　6.1　ゲームの理論 　6.2　社会システムの標準形ゲームによる表現 　6.3　社会システムの特性関数形協力ゲームによる表現 　6.4　序数型非協力ゲーム理論 　6.5　進化ゲームの理論 第7章　環境の評価：水辺環境と水道水質リスク 　7.1　環境の経済的評価 　7.2　水辺の環境評価 　7.3　水道水質リスクの評価 第8章　多基準評価による水辺環境マネジメント 　8.1　持続可能性と生存可能性 　8.2　参加型多基準分析 　8.3　適応的水辺環境マネジメント 　8.4　持続・生存可能性のための水辺環境マネジメント 第9章　吉野川第十堰問題におけるコンフリクト分析 　9.1　吉野川第十堰問題 　9.2　満足関数によるコンフリクト分析 　9.3　吉野川第十堰からみの地域コンフリクト分析 参考文献 あとがき 索引 編著者紹介 萩原清子　（はぎはら　きよこ）略歴　東京都立大学都市研究所助教授（1991～1993年）；東京都立大学大学院都市科学研究科教授（1993～2006年）；京都大学防災研究所水資源研究センター客員教授（1996～1998年）現在　佛教大学社会学部公共政策学科教授・工学博士；東京都立大学・首都大学東京名誉教授 専攻　環境経済学，都市・地域経済学 主著『水と緑の計画学』（共編著）京都大学学術出版会，2010年；『生活者からみた環境のマネジメント』（編著）昭和堂，2008年；『T・F・ナス　費用・便益分析　理論と応用』（監訳）勁草書房，2007年；『総合防災学への道』（共著）京都大学学術出版会，2006年；『環境の評価と意思決定』（編著）東京都立大学出版会，2004年；『環境経済評価の実務』（共著）勁草書房，2000年； 『生活者からみた経済学』（共編著）文眞堂，1997年；『都市環境と水辺計画』（共著）勁草書房，1998年；『水資源と環境』勁草書房，1990年，など． 著者紹介（五十音順） 朝日ちさと（あさひ　ちさと）現在　首都大学東京都市教養学部都市教養学科都市政策コース准教授・博士（都市科学）専攻　環境経済学，都市・地域経済学 主著『逆発想の都市政策』（共著）ぎょうせい，2011年；『生活者からみた環境のマネジメント』（共著）昭和堂，2008年；「社会資本整備（上水道）における脆弱性の厚生評価に関する考察」（共著）『地域学研究』第42巻第3号，2012年；「供給の信頼性向上の経済的評価に関する一考察」（共著）『地域学研究』第40巻第1号，2010年；「都市圏分類による社会資本ストックの生産力効果」『住宅土地経済』65号，2007；『新・生活者からみた経済学』（共著）文眞堂，2001年，など． 木村富美子（きむら　ふみこ）現在　創価大学通信教育部教授・博士（都市科学）専攻　環境経済学，都市・地域経済学，計量経済学 主著『はじめて学ぶ情報社会』（共著）昭和堂，2012年；「グローバリゼーション進展下における国際連帯税の役割」（共著）『地域学研究』第41号第1巻，2011年；『文系学生のための基礎数学』（共著）昭和堂，2010年； 「事業活動における廃棄物リサイクル活動の類型化の試み―CSR報告書による」(共著)『地域学研究』第39巻第2号，2009年； 『生活者からみた経済学』（共著）文眞堂，1997年，など． 堀江典子（ほりえ　のりこ）現在　一般財団法人公園財団公園管理運営研究所主任研究員・博士（都市科学）専攻　都市環境学，造園学，博物館学 主著『緑と地域計画III　都市周辺部の緑被地の保全』（共著）古今書院，2012年；「博物館と公園における機能評価に関する一考察」『地域学研究』第39巻第4号，2010年；『生活者が学ぶ経済と社会』（共著）昭和堂，2009年；「環境の評価と意思決定支援のための多基準分析の活用に関する一考察」（共著）『地域学研究』第37巻第4号，2008年；『市民ランドスケープの展開』（共著）環境コミュニケーションズ、2006年；「有機性廃棄物の循環からみた都市内緑地のあり方に関する考察」（共著）（『環境システム研究論文集』第32巻，2004年，など