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谷崎潤一郎(Century Books 人と思想 198)
板東洋介
著
発行年月 |
2020年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
300p,3p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784389421984 |
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商品コード |
1031966068 |
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NDC分類 |
910.268 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2020年10月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031966068 |
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著者紹介
板東洋介(著者):板東洋介(ばんどうようすけ)
1984年、兵庫県に生まれる。
2007年、東京大学文学部(哲学専修課程)卒業。 現在、皇學館大学文学部准教授。
著書=『徂徠学派から国学へ 表現する人間』(ぺりかん社、第41回サントリー学芸賞、第14回日本思想史学会奨励賞)。
論文=「和歌・物語の倫理的意義について―—本居宣長の「もののあはれ」論を手がかりに」(『倫理学年報』59集、日本倫理学会和辻賞)、「江戸の情炎——近世日本における「恋」の諸相」(『Nyx』02)、「『源氏物語』享受の論理と倫理」(『季刊日本思想史』80号)など。
内容
『春琴抄』や『細雪』など、日本の古典の記憶に裏打ちされた豊潤な美の世界を描き続けた谷崎潤一郎(1886~1965年)は、当時“無思想”の作家と評された。
日本の近代文学が青年たちの「いかに生きるべきか」という問いを軸に展開する中、谷崎は終始女性の美のみにこだわっていたからである。
しかし谷崎は日本思想史の中できわめて重要な位置を占めている。 『源氏物語』の影響下にあるその作品には、本居宣長の「もののあはれ」の感性の哲学が流れこんでおり、また 一高・帝大時代の盟友であった和辻哲郎の倫理学と谷崎作品とは軌を一にしつつ、ある地点で決定的に岐れる。 さらにその作品に顕著な母性崇拝は、折口信夫が説いた「妣が国」 へ の憧憬とも源を同じくしている。
谷崎の「思想」とは、個性や道徳よりもひとりの女性の蹠(あしのうら)にこそ至上の価値を見出すようなエロスの哲学である。
本書は宣長・和辻・折口を補助線として、谷崎の「哲学」を浮き彫りにする。