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新しい音楽が息づくとき~一〇〇年前の日本のざわめきを読む~(春秋社音楽学叢書)
井手口 彰典,
山本 美紀
編
発行年月 |
2024年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
9p,244p,8p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/音楽 |
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ISBN |
9784393930540 |
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商品コード |
1039544823 |
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NDC分類 |
762.1 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年12月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039544823 |
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著者紹介
井手口 彰典(編者):立教大学社会学部教授。1978年、広島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、専門は音楽社会学。単著に『ネットワーク・ミュージッキング:「参照の時代」の音楽文化』(勁草書房、2009年、第25回テレコム社会科学賞奨励賞)、『同人音楽とその周辺:新世紀の振源をめぐる技術・制度・概念』(青弓社、2012年)、『童謡の百年:なぜ「心のふるさと」になったのか』(筑摩書房、2018年、第49回日本童謡賞特別賞)。
山本 美紀(編者):青山学院大学教育人間科学部教授。1968年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、専門は音楽学・音楽教育学。単著に『メソディストの音楽:福音派讃美歌の源流と私たちの讃美』(ヨベル、2012)、『音楽祭の戦後史:結社とサロンをめぐる物語』(白水社、2015)、他。日本ウェスレー・メソジスト学会会長。日本賛美歌学会副会長。
内容
いまからおよそ百年前、1920年代から30年代前半(すなわち大正?昭和戦前期)は、日本が西洋音楽の単純な模倣の段階を脱し、自文化の表現方法として創作活動に用いだした時期である。西洋音楽を積極的に取り込みつつ、それを自分たちのものとして血肉化し、あるいはそこに独自の解釈を施し、さらには新しい創造へと繋げていくことも盛んに行われるようになっていた。
ただし、そうした解釈や創造の取り組みは、決して直線的あるいは均一的だったわけではない。その過程では様々な個人や集団によって、音楽が意図的に誤読されたり、都合良く取捨選択されたり、抜本的に改造されたり、部分的に拒絶されたり、交渉や打算の対象に用いられたりもしてきた。本書はそうした、時にいい加減でちゃらんぽらんで猥雑だがしかしバイタリティに満ちていた時代の種々の音楽実践を、個人・集団間の多様なせめぎ合いの過程のなかで描いていく。