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人新世の哲学~思弁的実在論以後の「人間の条件」~

篠原 雅武  著

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価格 \2,530(税込)         

発行年月 2018年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 253p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784409030967
商品コード 1026552847
NDC分類 114
基本件名 人間論
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2018年03月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/12/14
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026552847

著者紹介

篠原 雅武(著者):篠原 雅武(しのはら・まさたけ) 1975年、横浜市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。社会哲学、都市と空間の思想史。著書に、『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)、『空間のために 遍在化するスラム的世界のなかで』(以文社、2011年)、『全‐生活論 転形期の公共空間』(以文社、2012年)、『生きられたニュータウン 未来空間の哲学』(青土社、2015年)、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)。編著に『現代思想の転換2017』(人文書院、2017年)。訳書に、デイヴィス『スラムの惑星』(共訳、明石書店、2010年)、ケリー『フリーダム・ドリームス』(共訳、人文書院、2011年)、デランダ『社会の新たな哲学』(人文書院、2015年)など。

内容

一万年に及んだ完新世が終わり、新たな時代が始まっている。環境、物質、人間ならざるものたちとの共存とは何か。メイヤスー、ハーマン、デランダ、モートン、チャクラバルティ、アーレントなどを手掛かりに探る壮大な試み。人類の活動による大規模な環境変動は地球の姿を変え、地質学的に新たな時代「人新世」に突入している、ノーベル賞受賞科学者クルッツェンはそう述べた。21世紀に入り分野を越えたホットワードとなったこの概念は、あらゆる側面で現実の捉え方に再考を迫っている。近年思想界において登場した思弁的実在論や新たな唯物論といった議論も、こうした潮流と無関係ではない。本書では、人新世という概念や現代の思想潮流を全面的に引き受け、思想の更新を図るとともに、新時代における「人間の条件」をアーレントを手掛かりに探ってゆく。人間と自然が溶け合う世界の本質に迫る、著者の飛翔作。「本書は、メイヤスーの後に展開し広がりつつある思想潮流で提示されている人間と自然という問題系を踏まえ、そのうえでアーレントが考えようとした人間の条件について、あらためて考えようとするものである。ただし、ただ新しい思想の紹介を自己目的化するものではない。むしろ、これらの思想が生じつつある時代的状況がいかなるものかを考えることを重視したい。」(本書より)

目次

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