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現代思想からの動物論~戦争・主権・生政治~
ディネシュ・J.ワディウェル
著
井上 太一
翻訳
発行年月 |
2019年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
404p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/動物学 |
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ISBN |
9784409031056 |
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商品コード |
1030896003 |
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NDC分類 |
480 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2019年12月1週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2019/12/21 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030896003 |
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著者紹介
ディネシュ・J.ワディウェル(著者):西シドニー大学で博士号を収める。オーストラリアの人権・社会法学者。シドニー大学上級講師、同大学人間動物研究ネットワーク(HARN)議長、障害者の権利研究ネットワーク共同議長。
内容
人文学の動物論的転回。あらゆる権力支配の基盤に、人間による動物支配をみる力作
人文学では近年、動物というテーマが盛んに議論され、脱人間中心主義へと向かう現代の思想潮流とも響き合い、ますます熱を帯びたものとなっている。本書はその流れに決定的なインパクトをもたらすだけでなく、あらゆる思想概念に根底的な再考を迫る理論的成果である。フーコー、アガンベン、デリダ、ハラウェイ、スピヴァク、キムリッカなど広範な思想家の理論を通し、「動物」という視角から主権や統治といった概念を批判的再審に付す作業は、現代思想の限界を示すと同時に、新たな可能性をももたらすものとなるだろう。人間と動物との暴力的関係を停止し、存在の新たな関係を構想する、力みなぎる一書。
「本書は人間動物関係を平和の装いに覆われた戦争と捉え、人文学が生んだ種々の概念装置によってその構造を解き明かすとともに、動物たちの主権回復へ向けた方途を模索する作品である。著者は権利、暴力、人種などのテーマを探究する社会政治学者であり、本書では人間と人外の動物の解放を目標に据える実践理論、批判的動物研究を軸に、浩瀚な理論知を駆使して対動物戦争の全体像を描き出す。アリストテレスからアガンベン、スピヴァクからデリダまで、古今の思想家たちが発展させてきた政治哲学、暴力論、解放理論を手がかりに、肯定的な言葉で語られてきた人間動物関係の暗部に光を当てる本書は、私たちの思考に根強く残る人間中心主義の存在を再確認し、その真の克服を目指す道しるべとなるだろう。のみならず、本書は動物という参照軸を通すことで、人間のための学に留まっていた諸理論の欠落を埋め、その刷新、さらには統合を促す可能性をも秘めている。諸分野を横断する動物の問題系は、主権理論、脱植民地化論、フェミニズム等の考察に、互いを結び付ける新たな層を付け加えるに違いない。」(訳者解題より)