ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

バイリンガルな夢と憂鬱

西 成彦  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,080(税込)         

発行年月 2014年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 277p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784409160961
商品コード 1016674439
NDC分類 904
基本件名 文学
本の性格 学術書/学生用
新刊案内掲載月 2015年01月2週
書評掲載誌 毎日新聞 2015/01/11
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016674439

著者紹介

西 成彦(著者):1955年岡山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。立命館大学先端総合学術研究科教授。専攻は比較文学。著書に「胸さわぎの鷗外」など。

内容

本書が扱うバイリンガルはエリートではない。植民地や移民、亡命の結果として、好むと好まざるとにかかわらずバイリンガルであり、あるいはそういった多言語が行き交う状況を、小説という一言語使用が原則の形式で描くという、ある種不可能な命題に挑んだ作家たちである。 具体的には、アイヌ神謡集の知里幸恵、植民地台湾の複雑な言語状況を描いた佐藤春夫と呂赫若、「故郷」朝鮮からの引揚げ作家、金石範、李恢成ら在日作家、移民国家アメリカの日系人作家などである。とはいえ、ハーンやフォークナー、コンラッド、リービ英雄など欧米の文学の試みと比較しながら、いわゆる「在日文学」「外地文学」としてではなく、「ディアスポラ」によって特徴づけられる20世紀の世界文学として論じている。文学の本質に迫る批評であるとともに、ディアスポラ、とりわけアジアン・ディアスポラ研究にも貢献する、比較文学者の著者ならではの野心作。

カート

カートに商品は入っていません。