内容
雛まつり、端午の節句、七五三…と、子どもの成長を願う行事が日本には古くからあります。本書では、着物を着る機会が少なくなった現代だからこそ知っておきたい子どもの着物の知識、歴史や由来を、さまざまな着物を紹介しながら解説しています。子どものかわいさを引き立たせ、子どもも喜んださまざまな文様やグッズ、丈夫に育つようにという親の願いがどのように着物に反映され今日に至っているか、日本ならではの「かわいい」のルーツ、「子どもの着物」を専門につくる京都の職人さん、着まわしの知恵など、子どもの着物をさまざまな角度から紹介します。お子さまのいる家庭だけではなく、多くの方に楽しんでいただける一冊です。主な内容:1 誕生を祝う初宮まいりの祝い着、吉祥文様と宝尽し文様、誕生を祝う行事と由来、背守りと付け紐飾り、親から子へ伝える着物 ほか2 雛祭り雛祭りの着物、着物を着るために必要なもの、古典文様のルーツ、着物を着てみましょう、身揚げと肩揚げ ほか3 端午の節句端午の節句の着物、ちりめん細工の迷子札、室町時代の子どものための舞踊装束と小袖 ほか4 夏の着物祇園祭の稚児装束、夏の着物と浴衣、『源氏物語』と子どもの着物文様、江戸時代の子どもの着物 ほか5 七五三の着物三歳・五歳・七歳の着物と準備、帯結び・しごき帯の結び方(七歳)、参拝までのスケジュール、深曽木の儀と着袴の儀、友禅染工房を訪ねて ほか6 正月を祝う正月の着物と文様、幕末・明治・大正時代の晴着、日常の着物:紬・モスリン・ウール、着回しのコツ、着物の手入れ ほか7章 子どもから大人へ京都の十三まいり、十三歳の着物と帯結び、袖のかたちと通過儀礼、子どもの着物への情熱 ほか