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発達障害児のプレイセラピー~未分化な体験世界への共感からはじまるセラピー~(箱庭療法学モノグラフ 第11巻)
藤巻 るり
著
発行年月 |
2020年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
9p,265p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/臨床心理・精神療法 |
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ISBN |
9784422117454 |
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商品コード |
1032281199 |
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NDC分類 |
146.82 |
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本の性格 |
学術書/実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2020年11月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032281199 |
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著者紹介
藤巻 るり(著者):藤巻るり(ふじまき るり)1972年生まれ。上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。埼玉工業大学人間社会学部心理学科准教授。博士(教育学)。臨床心理士・公認心理師。専攻は臨床心理学。著書に『ユング派心理療法』ミネルヴァ書房(2013年,共著)、『発達の非定型化と心理療法』創元社(2016年,共著)。論文に「幼児のプレイセラピーにおける原初的な自他癒合性への参入―― 地べた(基盤)であり意識(主体)であるという動的な在り方を通して」(箱庭療法学研究, vol.22(2),3-18,2009年)、「自閉症スペクトラム障害児とのプレイセラピー――『地べた意識』による原初的な間主観的プロセスへの参入」(箱庭療法学研究, vol.29(1),43-54,2016年)、「『地べた意識』による主体と場の生成――イメージ以前の世界に“練り込まれる”治療者の意識過程」(箱庭療法学研究, vol.29(3),3-13,2017年)など。
内容
本書は、こころにおける「二」の構造の成立という視点から、自閉症児とのプレイセラピーにおいて治療者自身も自閉症児と同じように未分化な意識状態に入り込むことがあることを述べる。筆者はそれを「地べた意識」と呼び、積極的な意義を認める。そして治療者が未分化な世界に共に入っていき、そこで感じることの意味をつかむことが、発達障害児が生きている未分化な体験世界を社会的文脈につなげる作業であることを明らかにする。