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精神医学と哲学のあいだ~木村敏が考えたこと~
深尾 憲二朗,
谷 徹,
野間 俊一,
檜垣 立哉,
内海 健
著
芝 伸太郎,
野家 啓一
編
発行年月 |
2025年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
13p,225p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学 |
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ISBN |
9784422118468 |
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商品コード |
1040606525 |
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NDC分類 |
493.71 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年09月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040606525 |
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著者紹介
深尾 憲二朗(著者):1966年大阪府生まれ。木村門下の精神科医。京都大学医学部卒業。医学博士。京都大学大学院医学研究科講師を経て、現在、帝塚山学院大学総合心理学部総合心理学科教授、大阪経済大学客員教授。専門はてんかんの精神病理学。著書『精神病理学の基本問題』(日本評論社)、『精神医学のおくゆき――深化するパラダイム』『いのちと病い――〈臨床哲学〉に寄せて』(いずれも共著、創元社)、訳書ピーター・ザッカー『精神病理の形而上学』(共訳、学樹書院)ほか。
谷 徹(著者):1954年愛知県生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)(東北大学)。九州歯科大学講師、城西大学女子短期大学部助教授、城西国際大学人文学部助教授を経て、2003年より立命館大学文学部教授、2020年退職。現在、立命館大学名誉教授。専門は、現象学、現代哲学。著書『意識の自然――現象学の可能性を拓く』(勁草書房)、『これが現象学だ』(講談社現代新書)、『暴力と人間存在』(共編著、筑摩書房)ほか。
野間 俊一(著者):1965年香川県生まれ。木村門下の精神科医。京都大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院精神科神経科助教を経て、同大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学)講師。2020年より「のまこころクリニック」院長。京都大学大学院教育学研究科特任教授、同大学大学院医学研究科非常勤講師。専門は摂食障害、解離症。著書『エスとの対話――心身の無意識と癒し』(新曜社)、『身体の時間――〈今〉を生きるための精神病理学』(筑摩選書)、『解離する生命』(みすず書房)、『いのちと病い――〈臨床哲学〉に寄せて』(共著、創元社)、『精神科シンプトマトロジー――症状学入門』(共著、医学書院)ほか。
檜垣 立哉(著者):1964年埼玉県生まれ。哲学者。東京大学文学部哲学科卒。同大学院人文科学研究科博士課程中退後、同大学文学部助手、埼玉大学専任講師・助教授、大阪大学大学院人間科学研究科助教授・准教授・教授を経て、現在、専修大学文学部教授、大阪大学名誉教授。専門は、現代フランス哲学、生命倫理学、日本哲学(主に京都学派)。著書『バロックの哲学――反-理性の星座たち』(岩波書店)、『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(ちくま学芸文庫)、『生命と身体――フランス哲学論考』(勁草書房)ほか。
芝 伸太郎(編者):1963年兵庫県生まれ。木村門下の精神科医。京都大学医学部卒業。大阪赤十字病院、京都大学医学部附属病院を経て、1991年より特定医療法人福知会もみじヶ丘病院勤務。現在、同病院院長。専門は気分障害の精神病理学。著書『日本人という鬱病』(人文書院)、『うつを生きる』(ちくま新書)、『精神症状の診かた・聴きかた――はじめて学ぶ精神病理学』(共著、金剛出版)、『精神科シンプトマトロジー――症状学入門』(共著、医学書院)。訳書『ヒステリー研究』〈岩波フロイト全集第2巻〉(岩波書店)、『失語症』〈岩波フロイト全集第1巻〉『心理学草案、遮蔽想起』〈岩波フロイト全集第3巻〉(いずれも共訳、岩波書店)ほか多数。
野家 啓一(編者):1949年宮城県生まれ。哲学者(専攻は科学哲学)。東北大学名誉教授。日本学術会議連携会員。元日本哲学会会長。東北大学理学部物理学科卒業後、東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専門課程に進学、同大学院博士課程を中退。南山大学文学部講師、プリンストン大学客員研究員を経て、東北大学大学院文学研究科教授。同大学文学部長、文学研究科長、理事・副学長、図書館長、総長特命教授を歴任。定年退職後、立命館大学客員教授。木村敏の研究上の盟友。著書『言語行為の現象学』『無根拠からの出発』(いずれも勁草書房)、『物語の哲学』『歴史を哲学する』(いずれも岩波現代文庫)、『科学哲学への招待』(ちくま学芸文庫)、『科学の解釈学』『パラダイムとは何か――クーンの科学史革命』(いずれも講談社学術文庫)、『はざまの哲学』(青土社)ほか多数。1994年第20回山崎賞受賞。2019年第4回西川徹郎文学館賞受賞。
内容
自己はいかにして自己となるのか。
〈あいだ〉という独創的な切り口で、精神病理学の世界に革新的な視点をもたらした精神科医・精神病理学者、木村敏。
彼は、精神科という「一般化」のできない個別的な臨床現場で、つねに患者の病と苦悩に寄り添い、人間の生の本質について思索しつづけた孤高の思想家でもあった。
本書は、病の有無にかかわらず人が人としてありのままの姿で生きてゆくことを目指した木村敏の〈臨床哲学〉と、それに敷衍する自己論・時間論・生命論の真髄を、木村の謦咳に直接接した精神科医・哲学者が、新たな思索の広がりをもって展開した一書である。
編者が「あとがき」で取り上げている「私が生きた人生のプロット、私が描いた臨床哲学のプロットは、いつの日にか私とは別のだれかの人生と思索によって、もう一度生きなおされるのではないか」という木村自身の言葉どおり、本書は7名の執筆者によって生き直され、次の世代へと手渡された〈木村臨床哲学〉の精神のバトンと言えるだろう。