内容
〈茶道家必携の基礎史料「松屋会記」をリニューアル〉
〈『茶道古典全集』の「松屋会記」は、もう古い。〉
奈良の塗師松屋が三代にわたって書き綴った茶会記は、天文2年(1533)から慶安3年(1650)まで117年の長きにわたり、久政・久好・久重が訪れた茶会は860会を超えます。茶の湯草創期から織部・遠州・石州の時代までの茶道具の変遷、表具裂などの染織品、料理についてがつぶさにわかる貴重な史料です。『茶道古典全集』第九巻「松屋会記」と同じ底本を用いながらも照合と校合を徹底して翻刻を作成、茶道史の最新情報を反映した脚注と、茶会と会席の一覧を付しました。これからの茶道史研究の基礎となる一巻です。