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傷を愛せるか 増補新版(ちくま文庫 み37-1)

宮地 尚子  著

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価格 \792(税込)         

発行年月 2022年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 248p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784480438164
商品コード 1034874504
NDC分類 914.6
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年10月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/11/12
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034874504

著者紹介

宮地 尚子(著者):宮地尚子(みやじ・なおこ)一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は文化精神医学・医療人類学。精神科の医師として臨床をおこないつつ、トラウマやジェンダーの研究をつづけている。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。主な著書に『トラウマ』(岩波新書)、『ははがうまれる』(福音館書店)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房)がある。

内容

どれほど医療が進んでも、傷ついた心を癒す薬はない。悲痛に満ちた被害者の回復には何が必要か。臨床医による深く沁みとおるエッセイ。解説 天童荒太たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること──。バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。解説 天童荒太【目次】Ⅰ 内なる海、内なる空なにもできなくても  〇(エン)=縁なるもの モレノの教会 水の中  内なる海  泡盛の瓶  だれかが自分のために祈ってくれるということ  予言・約束・夢  Ⅱ クロスする感性――米国滞在記+α 二〇〇七―二〇〇八開くこと、閉じること  競争と幸せ  ブルーオーシャンと寒村の海  冬の受難と楽しみ  宿命論と因果論  ホスピタリティと感情労働 右も左もわからない人たち  弱さを抱えたままの強さ女らしさと男らしさ  動物と人間  見えるものと見えないもの  捨てるものと残すもの  ソウル・ファミリー、魂の家族  人生の軌跡  Ⅲ 記憶の淵から父と蛇母が人質になったこと  母を見送る  溺れそうな気持ち  本当の非日常の話  張りつく薄い寂しさⅣ 傷のある風景傷を愛せるか  あとがき  文庫版あとがき  解説 切実な告白と祈り 天童荒太  初出一覧  エピグラフ・出典

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