ホーム > 商品詳細
書評掲載
丸善のおすすめ度

7つの階級~英国階級調査報告~

マイク・サヴィジ  著

舩山 むつみ  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,080(税込)         

発行年月 2019年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,384p,24p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/社会組織・社会集団
ISBN 9784492223857
商品コード 1031008563
NDC分類 361.8
基本件名 階級
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年01月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2020/01/25、朝日新聞 2020/02/08、読売新聞 2020/03/22
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031008563

著者紹介

マイク・サヴィジ(著者):ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス社会学部教授。同大学国際不平等研究センター共同所長。専門は社会階級と不平等分析。

内容

BBCが行ったイギリスの階級調査を複数の社会学者が分析した書。
従来の階級研究は、上流階級、中流階級、労働者階級の3つに分け、中流と労働者の間を明確に線引きすることが重視されてきたが、現代はそれほど単純ではない。
他から隔絶した最上層のエリートと、何も持たない最下層のプレカリアート(不安定な無産階級)という両極の間に、単純明快に分けることができない幅広い中流層が存在するという。著者らはこの中流を、経済資本(所得・貯蓄・住宅資産)・文化資本(学歴・趣味・教養)・社会関係資本(人脈)をどのようなバランスでどのくらい所有しているのかに着目して5つに分類し、7階級の存在を明らかにした。
1.エリート(elite)
2.確立した中流階級(established middle class) 
3.技術系中流階級(technical middle class)
4.新富裕労働者(new affluent workers) 
5.伝統的労働者階級(traditional working class) 
6.新興サービス労働者(emerging service workers)
7.プレカリアート(precariat)

エリートを自覚しているくせに、自分は「普通」だと強調する現代的なエリートの姿、あからさまにはスノッブな態度はとらないが、自分の審美眼や知識をひけらかしたい豊富な文化資本の所有者など、英国階級調査参加者の偏りを補正するために行った追加的なインタビュー調査からは、現代のイギリスを生きる人々の生の声が知られ、非常に興味深い。

本書はイギリス特有の現象や慣例、考え方により叙述されるが、社会の上下両端の格差が著しいという状況は各国共通の現象であり、3つの資本が重なり合って格差が広がる実情は、私たち日本の現状にも当てはまる!

目次

カート

カートに商品は入っていません。