丸善のおすすめ度
日本の財政と社会保障~給付と負担の将来ビジョン~
持田 信樹
著
発行年月 |
2019年03月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
9p,284p |
---|
大きさ |
22cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/経済学/財政・公共経済 |
---|
|
|
ISBN |
9784492701508 |
---|
|
商品コード |
1029577557 |
---|
NDC分類 |
342.1 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2019年04月3週 |
---|
書評掲載誌 |
日本経済新聞 2019/05/11 |
---|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029577557 |
---|
著者紹介
持田 信樹(著者):1953年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。同大学大学院経済学研究科教授、経済学研究科長・経済学部長。経済学博士(東京大学)。著書に「地方財政論」など。
内容
【本書のポイント】
「中福祉・低負担」から「中福祉・中負担」への財政・社会保障改革は実現可能なのか?
日本の財政のマクロ・データに加えて、「国民生活意識調査」(厚生労働省、統計法第33条にもとづく申請による)の個票データ、著者独自の「税・社会保障についての意識調査」などのマイクロ・データを取り入れて分析が行われていることにある。
すなわち、日本における財政政策の影響や社会保障の持続可能性について、マクロからミクロを包含して、財政・社会保障政策から納税者・受給者の意識に至るまで踏み込んで分析し、具体的に実現可能な道筋を問うたことに本書の最大の成果がある。
日本の財政は、長引く低成長とデフレの後遺症とも言うべき政府債務残高の塊と格闘している。
なぜ日本の財政は最悪の状態になったのだろうか。経済成長によって財政は健全化するのだろうか。給付の重点化や税・社会保険料の引き上げの議論では納税者の視点はどう扱われるべきなのだろうか。少子高齢化、家族及び労働市場の変容を踏まえた社会保障の将来像とは何だろうか。こうした問に答えるべく、日本財政の診断と処方箋を提示することが本書の目的である。
本書では分析に際して、日本の財政に関するマクロ・データだけでなく、「国民生活基礎調査」(厚生労働省)の個票データ、および著者独自の「税・社会保障についての意識調査」などのマイクロ・データまで取り入れた。これによって、納税者の深層心理や税・社会保険料負担の実態が判明した。
この分析に基づき本書では、財政と社会保障の課題に対して、具体的に実現可能な改革のための将来ビジョンと道筋・時間軸の提言を行っている。