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台湾文学と文学キャンプ~読者と作家のインタラクティブな創造空間~
赤松 美和子
著
発行年月 |
2012年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
9p,188p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/中国文学 |
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ISBN |
9784497212245 |
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商品コード |
1011744919 |
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NDC分類 |
920.27 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2012年12月5週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2012/12/16 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1011744919 |
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著者紹介
赤松 美和子(著者):1977年、兵庫県生まれ。2008年、お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)。専門は台湾文学。現在、大妻女子大学比較文化学部助教。主な論文に「戒厳令期の台湾における「文学場」構築への一考察――救国団の文芸活動と編集者瘂弦」『日本中国学会報』第59 号(2007年)、「李昂「迷園」・『自伝の小説』における「他者」なる主人公――九○年代の台湾文学への一考察」『お茶の水女子大学中国文学会報』第30号(2011年)などがある。
内容
文学キャンプとは、作家・文芸編集者・読者ら文学愛好者が一堂に会する文学研修合宿のことをいう。50年に及ぶこの一種独特の文学活動を実際に文学キャンプに参加した著者が分析し、現代台湾文学の一側面を論述する。
●編著者のことば
戒厳令期(一九四九~八七年)における文学教育は、中華人民共和国に対抗する反共教育の一環として展開されたため、国家規模で行われた。その中心的役割を担ったのが中国青年反共救国団である。……やがて反共という初志が形骸化した後も、この救国団による学校教育と連結した組織的な文学教育機能は維持され、現代文学の読書体験、創作、発表の機会は青年たちに提供され続けたのである。救国団による全青年への創作、発表の機会が維持されたことによって、文学への覇権意識、エリート意識といった幻想も保持され、広汎な読者層・作家層を基層とする「文化資本」たる文学が成立するに至ったと筆者は考えている。(本書「終章」より)