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北魏史~洛陽遷都の前と後~(東方選書 54)
窪添 慶文
著
発行年月 |
2020年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
7p,291p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/アジア・オセアニア史 |
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ISBN |
9784497220240 |
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商品コード |
1032529075 |
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NDC分類 |
222.046 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年01月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032529075 |
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著者紹介
窪添 慶文(著者):1941年千葉県市川市生まれ。高知県で育つ。東京大学大学院博士課程東洋史専攻単位取得退学。東京大学文学部助手、高知大学教育学部助教授、教授を経て、お茶の水女子大学文教育学部教授で停年を迎え、立正大学文学教授をつとめる。現在はお茶の水女子大学名誉教授、(公財)東洋文庫研究員。主要著書に『魏晋南北朝官僚制研究』(汲古書院、2003年)、『墓誌を用いた北魏史研究』(汲古書院、2017年)があり、共著として『中国史 二―三国→隋唐―』(山川出版社、1994年)、編著として『魏晋南北朝史のいま』(勉誠出版、2017年)がある。このほか東洋文庫で行っている研究会の成果としての『水経注疏訳註』の編集、執筆に関わり、これまでに渭水篇、洛水・伊水篇、穀水篇4冊を刊行している(2011~19年)。
内容
3世紀初めからの約400年、中国は巨大な分裂期であった。その中で鮮卑族拓跋氏の建てた北魏王朝は、前身と後継政権を含めるとほぼ同じに近い長い期間、国を維持する。その間、①草原の部族連合国家→②華北を支配するものの胡族支配の色彩を濃厚に残す帝国→③胡漢を一体化して中華の地を統治する帝国と、大きくそのあり方を変える。②から③への劇的な転換の舵を切ったのが孝文帝である。本書は改革を象徴する洛陽遷都を序章に置き、五章に分けて、改革の内実、それに至る①②、改革の結果という順序で叙述する。そして終章として、秦漢と隋唐という二つの統一帝国の間にあって北魏という「異民族」政権がいかなる意義をもっていたかを考察する。