地域資源を活かす生活工芸双書 棉
森 和彦, 松下 隆 著
著者紹介
内容
目次
1章 植物としてのワタ ◦植物学的な分類と位置づけ ◦棉の発生環境と特徴 ◦ワタの繊維特性 ◦現在の綿花生産(主要生産国と10万t以下の国々の事情) 囲み 綿へのかかわりから生まれた「手づくり絵本」 2章 利用の歴史 ワタ利用の歴史 ◦棉の伝来 ◦戦国武将と綿需要──兵衣の確保 ◦船の綿帆と帆走─船の大形化と船輸送の変化 ◦江戸時代の栽培利用の拡大 ◦明治以降のワタはどうなったか 図版日本全国の綿花作付マップ 3章 各地の取り組み ●新たな価値の創造──全国コットンサミット継続開催のなかで ◦全国コットンサミットとは ◦和綿の作付が全体の3割を占める ◦多彩な活動形態が起こりつつある ◦活動開始年代からみた傾向──特徴的な東日本大震災以降 ◦東北大震災以降に始まったプロジェクト ●古着の循環運動からワタ栽培による地域復興へ ─「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」の場合─ ◦ワタ栽培への着手から現在まで ◦栽培技術の向上目指す ◦棉から繊維を取るまで ◦原綿から製品化、販売まで ●伯州綿」の復活──「衣」の地産地消 ◦境港市と伯州綿 ◦伯州綿の復活への取り組み 4章 ワタを栽培する ●奈良広陵町でのワタ栽培 ◦ワタの畑作り ◦ワタの種まきから収穫まで ●「天空の里山柳生菜園」のオーガニックコットン栽培 ◦オーガニックコットン栽培の1年 ●13年間の和綿栽培、棉の品種登録から原綿で綿製品まで ◦棉栽培のポイント ◦商品作り 5章 ワタが布になるまで ●棉から繊維をとって糸にする ◦綿繰りと綿打ち ◦綿を紡ぐ ◦仮筬または粗筬通し ◦男巻きに巻き取る(男巻き) ◦筬(本筬)通し作業 ◦機織り 6章 ワタを利用する ●「エシカルな経済」の時代こそ綿屋の出番 ◦今どきの布団の打ち直しとは――「梳き直し」 ◦布団ワタに要求されるバネ性 ◦地球環境や人権を無視する栽培方式への疑問
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