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産業革命~起源・歴史・現在~
ロバート・C・アレン
著
長谷川 貴彦
翻訳
発行年月 |
2024年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
174p,26p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/各国の経済事情・経済史 |
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ISBN |
9784560091395 |
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商品コード |
1039302671 |
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NDC分類 |
332.06 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年12月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039302671 |
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著者紹介
ロバート・C・アレン(著者):Robert C. Allen
1947年生まれ。オックスフォード大学ナッフィールド・カレッジ・フェロー、経済史教授を経て、現在、ニューヨーク大学アブダビ校教授。専門は経済史。邦訳書も2冊(『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』NTT出版、『世界史のなかの産業革命:資源・人的資本・グローバル経済』名古屋大学出版会)あり、すでに日本でも知られた研究者である。
長谷川 貴彦(翻訳):1963年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究院教授。専門はイギリス近現代史、社会史。主な単著に『産業革命』(山川出版社、2012年)、『イギリス福祉国家の歴史的源流:近世・近代転換期の中間団体』(東京大学出版会、2014年)、『現代歴史学への展望:言語論的転回を超えて』(岩波書店、2016年)
内容
「産業革命」をめぐっては、長い論争の歴史がある。
なぜ、産業革命は、1800年ごろまでは優勢だったアジアではなく、ヨーロッパ、なかでもイギリスで最初に起こったのか。産業革命が「革命」と言われるのはなぜか。産業革命によって人びとの生活はどのように変化したのか。
その歴史的な前提条件や影響を考察することは、グローバル化のなかでの格差や貧困の拡大、奴隷制の過去や人種差別の存続、そして気候変動や環境破壊といった現代の構造的問題を問うことにもつながる。
本書は、狭義の経済史的アプローチだけではなく、グローバル・ヒストリー、環境史、科学史、社会史・文化史など多様なアプローチを通じて、産業革命の歴史を概観している。
総じて、本書では、「産業革命はなかった」とされてきた修正主義的な見解に対して、新たな観点からの産業革命の意義を擁護している。
産業革命はもっとも重要なテーマであるにもかかわらず、日本では意外と真正面から論じた本が少ない。本書は、この間の論争や研究成果をもとに産業革命を論じた最良の一冊である。『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』などで知られる世界的権威による記念碑的著作!