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紅い帝国の論理~新全体主義に隠されたもの~

張博樹  著

中村 達雄, 及川 淳子  翻訳
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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2022年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 247p,13p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治学一般
ISBN 9784560094440
商品コード 1034676897
NDC分類 312.22
基本件名 中国-政治・行政
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年09月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/09/03
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034676897

著者紹介

張博樹(著者):1955年北京生まれ。中国人民大学経済学部、中国社会科学院大学院(哲学専攻)を経て中国社会科学院哲学研究所勤務。哲学博士。六四・天安門事件に遭遇し、以後、中国批判理論の構築に邁進する。2010年に渡米。現在、コロンビア大学客員教授。主著に『経済行為與人:経済改革的哲学思考』(貴州人民出版社、1988年)、Marxism and Human Sociobiology(SUNY Press,1994)、『従五四到六四:20世紀中国専制主義批判』第一巻(香港・晨鐘書局、2008年)、『改変中国 六四以来的中国政治思潮』(香港・溯源書社、2015年)〔日本語版:『新全体主義の思想史 コロンビア大学現代中国講義』(白水社、2019年)〕、『紅色帝国的邏輯:21世紀的中国與世界』(台湾・秀威出版公司、2019年)、『植根大地:中国自由知識分子的自我省思』(ニューヨーク・博登書屋、2020年)など多数ある。
中村 達雄(翻訳):一九五四年生まれ。横浜市立大学大学院国際文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(学術)。比較文化、東アジア近現代史専攻。専修大学兼任講師、明治大学現代中国研究所事務局員。著書に『文化大革命──〈造反有理〉の現代的地平』(共著、白水社、二〇一七年)、訳書に張博樹著『新全体主義の思想史──コロンビア大学現代中国講義』(共訳、白水社、二〇一九年)、論文に「蒋経国の贛南における派閥形成について」(『現代中国』第八十三号、現代中国学会、二〇〇九年九月)など。
及川 淳子(翻訳):東京都生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了。博士(総合社会文化)。中央大学文学部准教授。主な著書に『現代中国の言論空間と政治文化』(御茶の水書房)、『文化大革命──〈造反有理〉の現代的地平』(共著、白水社)、『六四と一九八九──習近平帝国とどう向き合うのか』(共著、白水社)、訳書に『劉暁波と中国民主化のゆくえ』(共訳、花伝社)、廖亦武『銃弾とアヘン』(共訳、白水社)、『新全体主義の思想史──コロンビア大学現代中国講義』(共訳、白水社)他。

内容

権威主義をもしのぐ、弱肉強食のためのロジック。

 〈プーチンの「ロシア再構築」、そして習近平の「中国の夢」などはネーション・ステートの利益を貪り、それらにつづく大国のインド、日本、トルコおよび西欧各国も程度の違いはあるものの、それぞれの叢林〔弱肉強食のジャングル〕の道に回帰しつつある。〉(本書「第七章 新全体主義、新冷戦、新たなる叢林──二十一世紀の中国と世界」より)
 専制独裁国家によって世界は紛糾することはなはだしいが、紅い帝国=習近平統治下の中国もそのうちのひとつだ。そしてそこに隠されているものとは、権威主義をもしのぐ、弱肉強食のためのロジックだ。
 本書は「紅い帝国」の台頭に警鐘を鳴らし、南シナ海問題、強圧的な外交、中国的な特色に満ちた政治経済、新全体主義、新冷戦、新たなる叢林(=ジャングル、弱肉強食)の時代について縦横無尽に切りこむ。著者の意図は、中国を民主国家に翻すことにほかならない。
 中国の「新全体主義」は世界にいかなる影響を及ぼすのか?
 『新全体主義の思想史──コロンビア大学現代中国講義』の著者による、待望の新刊。米国、ロシア、東アジアを展望した、新冷戦時代の国際政治経済論。

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