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三つの空白~太宰治の誕生~

鵜飼 哲夫  著

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価格 \3,300(税込)         

発行年月 2018年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 388p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784560096284
商品コード 1027326114
NDC分類 910.268
個人件名 太宰/治
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年06月4週
書評掲載誌 読売新聞 2018/06/24、日本経済新聞 2018/07/14
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027326114

著者紹介

鵜飼 哲夫(著者):1959年名古屋市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。読売新聞社文化部記者を経て、東京本社編集委員。著書に「芥川賞の謎を解く」がある。

内容

ぐっと太宰が近づいてくる 2018年6月13日は太宰治没後70年にあたり、2019年6月19日は生誕110年を迎え、東京・井の頭公園には新たな文学館が開設されるという。 現在もなお多くの人々に読み継がれる太宰治だが、自分の人生を啄むようにして小説を書いてきたこの作家には、作品を執筆しない三回の空白期間があり、その空白はいずれも「死」や「別離」に彩られていた。本書は数ある先行書籍があまり指摘してこなかったこの「空白期」にスポットを当て、そこから新たな作家像を探ろうという意欲的な試みに満ちた1冊である。 最初の空白は、昭和2年春、旧制弘前高等学校に進学してからの1年ほどで、翌年5月に「無間奈落」を発表するまで一つも創作を発表していない。 二度目の空白は、昭和5年4月に東京帝国大学仏文科進学後、「学生群」を7月から11月まで連載した後、昭和8年2月に短編「列車」を発表するまでの2年以上の長い期間である。 第三の空白は昭和10年鎮痛剤中毒に陥って苦闘生活が続き、井伏鱒二の紹介で石原美知子と結婚するまでの時期。この三つ目の空白を経て、結婚を機に生活を建て直し、「富嶽百景」に始まる明るい佳品が生まれる。 読売新聞名物記者の筆さばきが、ぐっと太宰を読者に近づけていく。

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