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新インド入門~生活と統計からのアプローチ~

田中 洋二郎  著

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価格 \2,090(税込)         

発行年月 2019年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 234p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典
ISBN 9784560097076
商品コード 1030542916
NDC分類 302.25
基本件名 インド
本の性格 テキスト
新刊案内掲載月 2019年09月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/08/31
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030542916

著者紹介

田中 洋二郎(著者):1979年生まれ。印ジャワハルラール・ネルー大学大学院で国際関係論修士号取得。独立行政法人国際交流基金日米センター上級主任。

内容

タブーに注意せよ!

 本書は、巨大国家の実像を数字と生活から探る試みである。
 例えば、インドでは「牛肉はタブー」だと思っている者は多い。2015年に起きたダドリ・リンチ事件でこうした印象はさらに強まった。この事件は、ムスリム一家が牛を殺して食べ、その肉を保存しているという噂が流れ、それを聞いたヒンドゥー教徒群衆がその家に押し入り、集団リンチの末に一家を死傷した事件である。
 ただ、数字はまた別のことを語っている。実はインドはブラジル、アメリカ、オーストラリアと並ぶ牛肉輸出大国なのだ。
 ヒンドゥー教において牛は神聖とされ、近代インド最大の分水嶺となったシパーヒーの反乱(1857年)もこの問題から起きたと言えるが、インドを考える場合、歴史から理解しようとするとかえって誤ることが多い。
 こうして数字にこだわってインドを眺めてみると、これまでの印象が実態と大きく異なることが随所で分かってくる。これが従来のインド論にはない本書の最大の特長といえる。
 本書のもうひとつの魅力は、著者が国際交流基金で「文化交流」を担っていることだろう。その最前線では何が起きているのか? 言語をめぐる日中の争奪戦など今までにない奥行の入門書!

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