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ノンフィクションの技法~ピュリツァー賞作家が明かす~
ジョン・マクフィー
著
栗原 泉
翻訳
発行年月 |
2020年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
253p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/文芸批評・理論 |
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ISBN |
9784560097496 |
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商品コード |
1031360239 |
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NDC分類 |
901.6 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2020年03月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2020/03/14 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031360239 |
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著者紹介
ジョン・マクフィー(著者):文筆家。米国では現代ノンフィクションの草分け、名文家として広く知られる。1931年、ニュージャージー州生まれ。プリンストン大学卒業後、『タイム』記者を経て、『ニューヨーカー』のスタッフライターに。以来、長年にわたって同誌に寄稿している。ピュリツァー賞に4回ノミネートされ、1999年に受賞(一般ノンフィクション部門)。2017年には、長きにわたる出版文化への顕著な功績が認められ、イヴァン・サンドロフ賞(全米批評家協会)が授与された。現在も執筆のかたわら、プリンストン大学で教鞭を執る。著書多数。邦訳書:『原爆は誰でも作れる』(小隅黎訳、文化放送開発センター出版部、1975年)『アラスカ原野行』(越智道雄訳、平河出版社、1988年)『森からの使者』(竹内和世訳、東京書籍、1993年)『バークカヌーは生き残った』(中川美和子訳、白水社、1995年)『ボイドン校長物語』(藤倉皓一郎訳、ナカニシヤ出版、2014年)ほか。
栗原 泉(翻訳):翻訳家。主な訳書に、レスリー・T・チャン『現代中国女工哀史』、ピーター・ヘスラー『疾走中国』『北京の胡同』、マージョリー・シェファー『胡椒 暴虐の世界史』、ハワード・W・フレンチ『中国第二の大陸 アフリカ』(以上、白水社)、サラ・ワイズ『塗りつぶされた町』(紀伊國屋書店)、ジョゼフ・ギースほか『中世ヨーロッパの結婚と家族』『大聖堂・製鉄・水車』(以上、講談社学術文庫)、デボラ・L・ロード『キレイならいいのか』(亜紀書房)などがある。
内容
プリンストン大学「文章教室」へ、ようこそ
本書は、米国で当代随一のノンフィクション作家、名文家と評される著者が執筆にあたっての技術的なノウハウと考え方、そして出版業界の舞台裏を、書き手としての自身の歩みに即して綴ったハウツー本であり、自伝的エッセイである。元となっているのは、著者が長年教授を務めているプリンストン大学の執筆講座だ。
「どんな記事を書くときも、まず初めに構成を考える」「創造性はテーマ選びの中にある」「文章を書くにあたってもっとも重要なのは『言及の枠組み』である」――格言にも似たアドバイスの数々が、具体的な文例や体験談に則して語られる。
ただ、苦心して書き上げ、推敲を重ねた原稿も、実際に印刷に至るまでに苦難の道をたどることが多い。雑誌の編集者・校閲者ら「疑うことを職業とする一団」が現前に立ちはだかるからだ。『ニューヨーカー』誌に君臨した変わり者の編集長や、疑問点を事細かく指摘して執筆者を震え上がらせる伝説的な校閲者たちのエピソードからは、米国の雑誌ジャーナリズムを支えてきた現場の「熱」が伝わってくる。
遊び心にあふれ、ときに辛辣なマクフィー先生の文章を堪能しながら、ノンフィクションの極意を学ぶ――読んで二度得する希有な文章読本。