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イギリス近代の中世主義

マイケル・アレクサンダー  著

野谷 啓二  翻訳
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価格 \5,500(税込)         

発行年月 2020年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 391p,42p 図版16p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/イギリス文学
ISBN 9784560097533
商品コード 1032295288
NDC分類 930.26
基本件名 英文学-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年12月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032295288

内容

国家の歴史観とアイデンティティの変化

 本書は、18世紀半ばに始まり文学・政治・宗教・建築・絵画の領域に広がった、過去を回復し新たに中世に範を求める動きを、文学に現れた変化を縦軸としてたどるイギリス文化史である。
 1666年のロンドン大火災で焼失したゴシック様式のセント・ポール主教座聖堂は、古典古代に由来する近代様式で再建されることになった。ところが、1834年に国会議事堂が焼失すると、庶民院はこれを「国民様式」で再建すべし、それは「ゴシックあるいはエリザベス時代様式」である、と規定した。中世に対する見方の、この革命的変化はなぜ、そしてどのように起こったのか。
 従来はゴシック・リヴァイヴァルの建築の分野でもっぱら語られてきたこのテーマを、本書ではヴィクトリア女王の治世の数世代前から数世代後まで、内容はスコット、テニスンら多数の作家、ピュージン、ロセッティ、モリスやラスキンをはじめとするラファエル前派をめぐる人々、ディズレリ、青年イングランド派、オックスフォード運動、ニューマンら、諸芸術を超えて社会と宗教に関する新しい理想の誕生まで、より包括的な考察を行なっていく。

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