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本の読み方~スロー・リーディングの実践~(PHP文庫 ひ40-1)
平野 啓一郎
著
発行年月 |
2019年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
245p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/図書館情報学 |
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ISBN |
9784569768991 |
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商品コード |
1030262910 |
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NDC分類 |
019.12 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2019年07月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030262910 |
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著者紹介
平野 啓一郎(著者):1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。
98年、大学在学中に雑誌『新潮』に寄稿した作品『日蝕』(新潮文庫)が“三島由紀夫の再来”として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。
2002年、2500枚を超す大作『葬送』(新潮文庫)を刊行。
以後、旺盛な創作活動を続け、その作品は、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデンなど、
翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている。
著書は小説では、『一月物語』『文明の憂鬱』(以上、新潮文庫)、
『高瀬川』(講談社文庫)、『滴り落ちる時計たちの波紋』(文春文庫)、
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞の『決壊』(新潮文庫)、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞の『ドーン』(講談社文庫)、
渡辺淳一文学賞受賞の『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)などがある。新作は読売文学賞を受賞した『ある男』(文藝春秋)。
エッセイでは、『小説の読み方』(PHP新書)、『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)、『考える葦』(キノブックス)などがある。
内容
本はどう読んだらいいのか? 速読は本当に効果があるのか?
闇雲に活字を追うだけの貧しい読書から、深く感じる豊かな読書へ。
『マチネの終わりに』の平野啓一郎が、自身も実践している、
「速読コンプレックス」から解放される、差がつく読書術を大公開。
「スロー・リーディング」でも、必要な本は十分に読めるし、
少なくとも、生きていく上で使える本が増えることは確かであり、
それは思考や会話に着実に反映される。
決して、私に特別な能力ではない。
ただ、本書で書いたようなことに気をつけながら、
ゆっくり読めば、誰でも自ずとそうなるのである。(中略)
読書は何よりも楽しみであり、慌てることはないのである。
(「文庫版に寄せて」より)
情報が氾濫している現代社会だからこそ、著者は「スロー・リーディング」を提唱する。
「量」より「質」を重視した読書経験は、5年後、10年後にも役立つ教養を授け、
人生を豊かにしてくれるだろう。
夏目漱石、森鴎外、フランツ・カフカ、川端康成、三島由紀夫など
不朽の名作から自作の『葬送』まで――。
深く理解することが可能になる、知的で実践的な読み方を紹介する。
新書版を加筆・修正し再編集。
・「速読コンプレックス」からの解放
・「量」の読書から「質」の読書へ
・なぜ小説は速読できないのか
・5年後、10年後のための読書
・小説には様々なノイズがある
・書き手の視点で読んでみる
(本書より)
・文庫版に寄せて
・序─―本はどう読めばいいのか?
・第1部 量から質への転換を――スロー・リーディング 基礎編
・第2部 魅力的な「誤読」のすすめ――スロー・リーディング テクニック編
・第3部 古今のテクストを読む――スロー・リーディング 実践篇
夏目漱石『こころ』
森鷗外『高瀬舟』
カフカ『橋』>
三島由紀夫『金閣寺』
川端康成『伊豆の踊子』
金原ひとみ『蛇にピアス』
平野啓一郎『葬送』
フーコー『性の歴史I 知への意思』
・おわりに