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津田梅子~明治の高学歴女子の生き方~(平凡社新書 995)
橘木 俊詔
著
発行年月 |
2022年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
237p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/概論・参考図書 |
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ISBN |
9784582859959 |
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商品コード |
1034104404 |
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NDC分類 |
289.1 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2022年02月4週 |
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書評掲載誌 |
産経新聞 2022/03/06 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034104404 |
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著者紹介
橘木 俊詔(著者):1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業。大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。仏・独・英に滞在後、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授、京都女子大学客員教授を歴任。現在、京都大学名誉教授。著書に、『格差社会』『日本の教育格差』『新しい幸福論』(以上、岩波新書)、『夫婦格差社会』(共著、中公新書)、『東大VS京大』(祥伝社新書)、『遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか』『渋沢栄一』『津田梅子』(以上、平凡社新書)などがある。
内容
《概要》
津田梅子は、日本女性の知的解放にその生涯を捧げた。明治初期に、わずか7歳で日本初の女子留学生として渡米。帰国後、母国の男尊女卑の姿に新たな女子教育の必要性を感じ、アメリカの大学で学び直し、女子高等教育の発展に尽力する。生涯独身を貫き、そのキャリアを全うした梅子。良妻賢母が当たり前だった時代に、高学歴女子はどのような人生の選択を迫られたか。現代女性の生き方と照らし合わせながら論じる。
《目次》
はしがき
第1章 戦前の女子教育と岩倉使節団
一、日本の女子教育の歴史
江戸時代の女子教育/明治時代の初等教育/女子の中等教育/初めての高等教育
二、アメリカでの女子高等教育
女子教育の発展/地域性が色濃く出た女子高等教育/共学大学と女子大学での女子教育の違い
三、岩倉使節団の女子留学生
ペリー来航の衝撃/岩倉使節団の派遣/女子留学生の選抜/教育制度の向上に尽力した森有礼/文部大臣、森有礼
第2章 津田梅子の幼少期と渡米
一、父のアメリカ滞在と梅子への期待
梅子の父・仙の人生/仙のアメリカ滞在と帰国/明六社、キリスト教学、農社農学校、農業雑誌/梅子の幼少期の教育
二、ワシントンDCとランメン家
第二の父母、ランメン夫妻/少女時代の梅子の教育/帰国後の梅子
第3章 アメリカの大学へ留学する
日本での悶々とした生活/ブリンマー大学(Bryn Mawr College)/二代目学長ケアリ・トマス(Carey Thomas)/ブリンマー大学における津田梅子/モリス夫人の基金
第4章 帰国後の梅子と津田英学塾
帰国後の8年間/女子英学塾の創設/女子英学塾の設立当初の話題/もっとも重要な人物アリス・ベーコン/アナ・コープ・ハーツホン/女子英学塾の発展と梅子の活動/梅子の死とその後
第5章 山川捨松と永井繁子
一、良妻賢母を貫いた捨松
兄・山川健次郎の活躍/ヴァッサー・カレッジ(大学)へ入学/帰国後の苦悩と恋物語/大山巌との結婚/鹿鳴館の華とそれ以降/夫・巌と捨松の最期
二、音楽家、妻・母として生きた繁子
兄・益田孝と繁子の幼少期/共同生活とアボット家への寄宿/外吉との出会いと結婚/音楽教師としてのキャリア/夫婦生活と懐旧の旅/それぞれの死と残された子ども達
第6章 三者三様の生き方と現代への含意
三人の共通点と異なる点/現代の女性の学歴像/現代の女性の労働/年齢別と学歴別にみた女性の労働参加率/結婚を含めた女性のライフコース/独身にとどまっている理由/この先を予想する
あとがき
参考文献