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江戸川乱歩大事典
落合教幸,
阪本博志,
藤井淑禎,
渡辺憲司
著
発行年月 |
2021年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
15p,864p,23p |
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大きさ |
23cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784585200802 |
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商品コード |
1032810880 |
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NDC分類 |
910.268 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年04月4週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2021/05/15 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032810880 |
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著者紹介
落合教幸(著者):日本近代文学研究者。専門は日本の探偵小説。『江戸川乱歩文庫』全13巻(春陽堂書店)監修。
著書に、『怪人 江戸川乱歩のコレクション』(共著、新潮社、2017年)などがある。
阪本博志(著者):宮崎公立大学准教授。専門は社会学・メディア史・出版文化論。
著書に『大宅壮一の「戦後」』(人文書院、2019年)などがある。
藤井淑禎(著者):立教大学名誉教授。専門は日本近代文学。
著書に『90年代テレビドラマ講義』(平凡社新書、2018年)などがある。
渡辺憲司(著者):立教大学名誉教授、自由学園最高学部学部長。専門は日本近世文学。
著書に『江戸遊女紀聞 売女とは呼ばせない』(ゆまに書房、ゆまに学芸選書ULULA、2013年)などがある。
内容
死後50年を経て、未だ我々を魅了し続ける乱歩の創作・思考の背景にあるものはいったい何か。
乱歩の形成した人的ネットワーク、そして彼の生きた戦前戦後という時代と文化事象、出版文化の展開とともに花開いた様々な雑誌メディアなど、総勢70人に及ぶ豪華執筆陣のナビゲートにより乱歩ワールドの広がりを体感できるエンサイクロペディア、ついに公刊。
【本書の特色】
本格ミステリーにエログロナンセンス、さらには少年少女向けの作品など幅広い作風で、多くのファンを得てきた稀代の推理作家江戸川乱歩を知るための決定版大事典。
生前含め、数度全集が編まれるなど、時代を越えて愛される人気作家であり、青空文庫のアクセスランキングでも多くの作品があげられている。
近代文学のみならず、近世文学、メディア史、社会学等々、諸分野の一線にて活躍する執筆陣が寄稿。
旧乱歩邸の蔵書調査などにより判明した新知見を収載。
【凡例】
本書は江戸川乱歩の総合的大事典である。特に以下の点に留意し、編集した。
①探偵小説の創始者、児童向け小説の作者、幻影の城主的作家イメージ、とさまざまに分裂した従来の乱歩把握と訣別して、大衆文化という大きな枠組みの中で乱歩と乱歩文学の統合的かつアカデミックな再評価を図る。
②プライオリティ・研究史の尊重や、初出・初刊等に基づいたアプローチなど、厳密な研究的態度を厳守する。
③上記二点の実現のためにも、近代文学の研究者はもちろん、社会学・メディア学などの広範囲の分野の研究者の協力を仰ぎ、これまでとは一線を画した乱歩学の構築を図る。
【構成】
本書は四つの部、附録および索引からなる。
第Ⅰ部「人間乱歩」…乱歩の生涯に関する伝記的事項、また、個人的な趣味・嗜好について記述した。
第Ⅱ部「社会」…乱歩の生きた時代および社会状況、大衆文化について、乱歩作品や乱歩その人との関わりを含め、記述した。
第Ⅲ部「ミステリー」…乱歩の文学的営為の中心にある「ミステリー」に関して、影響関係、交友関係のあった人物、関連する事柄について記述した。
第Ⅳ部「メディア」…乱歩のかかわった新聞・広告・出版・雑誌等のメディア、また、乱歩作品のメディア化について記述した。
附録として、江戸川乱歩小説作品初出/初刊一覧、年表「江戸川乱歩とその時代」を設けた。