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平川祐弘決定版著作集 ダンテ『神曲』講義

平川祐弘  著

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価格 \11,000(税込)         

発行年月 2020年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 772p,38p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784585294221
商品コード 1031515814
NDC分類 081.6
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年04月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031515814

著者紹介

平川祐弘(著者):1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。
ダンテ『神曲』の翻訳で河出文化賞(1967年)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞(1981年)、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞(1991年)、鷗外・漱石・諭吉などの明治日本の研究で明治村賞(1998年)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞(2005年)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞(2009年)、『西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞(2015年)を受賞。

内容

学者の中にも「名人芸」の域に達した人がいる。『神曲』を語らせたら右に出るもののいない平川は、聴衆や読者を引きつけ楽しませる。
ダンテ文学の広大にして深遠な宇宙を、専門という名の衒学(げんがく)主義から解き放ち、風通しのいい地平のもとに連れ出す。この講義が著者の外国文学研究の総決算だというが、「ダンテの旅が同時に著者自身の人生の旅とも重なっている」(岡田温司)

戦前は名のみ知られたダンテが、近ごろは日本人にも世界最高の詩人として合点されるようになった。今や日本ではダンテ『神曲』の方がゲーテ『ファウスト』より話題とされることが多い。これはひとえに学匠詩人平川祐弘のダンテ訳と講釈のお蔭である。この平明で詩的な『神曲』講義は実に豊かな西洋中世を解き明かす。それに平川祐弘の世界が重なる。読めども興趣のつきぬ本書だが、それにあわせて『神曲』を読み進むなら、ダンテの詩がいかに私たちにも身近で、新鮮で、興趣深いか、自ずとわかろうというものだ。著者は日本人が置かれた文化史的立場を吟味し、漱石のいわゆる「自己本位」で学問を再定義する。新しい、広々とした視野が自ずと開かれる。その生命の躍動を感じるとき私たちもまた「何等の快事ぞ。『神曲』は今我書になりぬ」と声高らかに叫ぶことができるだろう。

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