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谷崎潤一郎~美と生命の間~
柴田勝二
著
発行年月 |
2021年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
12p,347p,5p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784585390039 |
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商品コード |
1033520686 |
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NDC分類 |
910.268 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年09月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033520686 |
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著者紹介
柴田勝二(著者):柴田勝二(しばた・しょうじ)
1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程単位修得退学。大阪大学博士(文学)。東京外国語大学名誉教授。現在、梅光学院大学特任教授。思想・歴史への視座を取り込みつつ明治から現代にわたる近現代文学の研究・評論を幅広くおこなっている。
著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』『〈作者〉をめぐる冒険』『漱石のなかの〈帝国〉』『中上健次と村上春樹』『夏目漱石「われ」の行方』『私小説のたくらみ―自己を語る機構と物語の普遍性』(勉誠出版、2017年)などがある。
内容
谷崎潤一郎が追い求めたものは〈美しい女性〉なのか?
人間の生を衰弱させる近代という時代のなかで、躍動する女性の身体に〈いのちの蘇り〉を託しつつ、華麗な物語世界を生み出した作家の全容を捉える。
【本書の特色】
・従来、「耽美主義」「女性崇拝」といった言葉で〈女性美〉の探求者のように眺められがちであった谷崎潤一郎の世界のなかに〈生命への愛着〉を見出すと同時に、〈美〉がどのように〈生命〉の力に裏打ちされているかを読み解く。
・思想性や社会意識を欠如させた作家としてみられることが多かった谷崎潤一郎の作品世界が、漱石や荷風とは異なる観点からの近代批判をはらんでいることを明らかにする。