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クリスティアーネとゲーテ~詩人と生きた女性の記録~(叢書・ウニベルシタス 954)
ジークリット・ダム
著
西山 力也
翻訳
発行年月 |
2011年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
15,719,28p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/ドイツ文学 |
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ISBN |
9784588009549 |
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商品コード |
1000060245 |
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NDC分類 |
940.268 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2011年05月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1000060245 |
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著者紹介
ジークリット・ダム(著者):1940年チューリンゲン州ゴータ市生まれ。イェーナ大学でドイツ文学と史学を専攻、学位を取り教壇に立つが、70年から評論家・編纂者、78年以降はベルリンに住んで作家活動を続けている。主な著書:『レンツの生涯』(85年)、『コルネリア・ゲーテ』(87年)、『クリスティアーネとゲーテ』(98年)、『シラーの生涯』(2004年)、『ゲーテの最後の旅』(07年)。敗戦4年後の旧東ドイツ(DDR)建国時わずか9歳、人生の多感な時期を社会主義建設期の理想と共に生きるが、「歴史」として提供される「イデオロギー」「幻想を促進する嘘」に対する不信は「歴史の再生によって個人を取り戻す」という欲求と化し、歴史の中で見捨てられてきた弱者の復権、強者の脱神話化への取り組みとなる。「アーカイヴズにおける探索」「資料に即した事実」により物語られる事実と虚構の渾然となった独特の作品は、『コルネリア』や『クリスティアーネ』が証明するように大好評を博している。メーリケ賞やフォンターネ賞(94年)など6文学賞を受賞、なかでも2005年、壁の崩壊後15年余の悲願として創設された「チューリンゲン文学賞」の第一回受賞は、氏にとっ…
西山 力也(翻訳):1942年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程(ドイツ文学専攻)修了。ゲーテ時代の文学・文化を研究。現在、日本女子大学文学部教授。日本独文学会・日本ゲーテ協会・ヴァイマル=ゲーテ協会会員。主な著書:『ドイツ文学─歴史と鑑賞』(共編、朝日出版社)、『郁文堂独和辞典』『ドイツ文学回遊』(共著、郁文堂)。主な訳書:ジークリット・ダム『コルネリア・ゲーテ─奪われた才能』(郁文堂)、ジークフリート・ウンゼルト『ゲーテと出版者─一つの書籍出版文化史』(共訳、法政大学出版局)。主な論文:「ゲーテの『パンドーラ』における回想のモティーフについて」「『親和力』における湖沼の三つの情景」「ゲーテ『親和力』の成立史」「クリスティアーネ・ヴルピウス覚書」など。
内容
文豪ゲーテの日常を、二十八年にわたる同棲・婚姻生活を通じて支え続けた女性クリスティアーネ。その貧しい出自と、支配的な社会規範に立ち向かう生き方ゆえに、今日まで彼女に浴びせられ続けてきた否定的な評価ははたして正当なのか? 膨大な史料調査のもと、詩人の家庭生活と創作の舞台裏を見事に再構成し、一人の現代的女性の光と影を描いてドイツ本国で異例のベストセラーとなった話題の書。