内容
1945年8月の敗戦を契機として、戦後の日本社会ではさまざまな教育改革が試みられてきた。それは、戦後社会の政治的、経済的な変化への対応であるとともに、近代教育が抱えた本質的な教育課題への対応でもあった。本書は、戦後日本教育史を大きく「戦後教育改革」「高度経済成長」「臨時教育審議会以降」の時期に区分し、それぞれの時期の教育改革が達成した成果と教育課題の特徴を分析・検討すると同時に、それらの意義と役割を歴史的な観点から考察する。戦後の教育改革によって達成された成果と課題について整理できるとともに、教育改革の内容と意味を歴史的な観点から理解できるようになることが目標である。