内容
調味料からくるイメージはさまざまである。「みそ」といえば白味噌か赤味噌か、「しょうゆ」といえば濃口か淡口かをはじめとしてたとえば「だし」と一言で言っても、昆布・いりこ・しいたけ・カツオ…その味は多様である。故郷の味はどうしてこうも違うのか。本書では各地で好まれる味の違いや調味料について都道府県ごとに紹介し、代表的な調味料だけではなく、7世紀に起源をもつ「八丁味噌」から、「朴葉味噌」「いしる(魚醤)」にはじまり、ソースやオリーブオイル、ケチャップなど戦前までのものを広く取り上げる。砂糖、ゆず、唐辛子、などは産地では調味料として使われ、甘さや辛さといったその地の味覚と切っても切れないものになっていることが想像される。各都道府県別のページにはどこの地方でも使われる醤油、味噌、塩、酢の購入量比較がついており、調味料の使われ方などから各地の傾向も紹介。また漬物や塩の分布なども付録に掲載。