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人種と歴史/人種と文化

クロード・レヴィ=ストロース, ミシェル・イザール  著

渡辺公三, 三保元, 福田素子  翻訳
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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2019年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 142p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学
ISBN 9784622088509
商品コード 1030846209
NDC分類 389.04
基本件名 文化人類学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年11月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030846209

著者紹介

クロード・レヴィ=ストロース(著者):1908年11月28日ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935年、新設のサン・パウロ大学に社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1947年末パリに戻る。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1973年アカデミー・フランセーズ会員に選出される。1982年コレージュ・ド・フランス退官。2008年プレイヤード叢書(ガリマール社、フランス)全1冊の著作集Œuvres刊。2009年10月30日、100歳で逝去。
ミシェル・イザール(著者):1931-2012。フランスの人類学者、民族学者。1960年レヴィ=ストロースにより創設された当時からの社会人類学研究室(LAS)研究員であった。国立科学研究所(CNRS)研究部長等歴任。『エルヌ』誌レヴィ=ストロース特集号Lévi-Strauss, Cahier de l’Herne, no 82, 2004を監修。
渡辺公三(翻訳):1949-2017。博士(文学)。専攻は文化人類学、人類学史、アフリカ研究。東京に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。国立音楽大学助教授、立命館大学文学部教授を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授、立命館大学副学長、学校法人立命館副総長を歴任。
三保元(翻訳):1932年、神戸に生まれる。1957年、パリ大学文学部卒業。1957-74年、日本放送協会国際局に勤務。元国際基督教大学教授。訳書 レヴィ=ストロース『はるかなる視線』(全2巻、みすず書房、1986/88、新装版、2006)『レーモン・アロン回想録』(全2巻、みすず書房、1999)ロべール・ギラン『ゾルゲの時代』(中央公論社、1980)ジャン・デ・カール『狂王ルートヴィヒ』(中央公論社、1983)フランシーヌ・エライユ『貴族たち、官僚たち』(平凡社、1997)他。
福田素子(翻訳):1947年に生まれる。東京大学教養学部教養学科卒業。翻訳家。訳書 ジャンメール『ディオニューソス』(共訳、言叢社、1991)、アンジュー『皮膚‐自我』(言叢社、1993)、ドリュモー『告白と許し』(言叢社、2000)、ベルクテール『古代エジプト探検史』(創元社、1990)、リューイン『コンプレクシティへの招待』(徳間書店、1993)、レヴィ=ストロース『神話論理』III『食卓作法の起源』(共訳、2007)IV-2『裸の人』2(共訳、2010)『大山猫の物語』(共訳、2016)『人種と歴史/人種と文化』(イザール「序文」を翻訳、共訳、2019、以上みすず書房)ほか多数。

内容

世界で読まれるコンパクトな名著「人種と歴史」を、第一人者・渡辺公三の新訳で。文化の多様性をふたたび断固擁護した「人種と文化」併収。新序文。

『人種と歴史』は1952年、ユネスコの依頼で書かれた。人種差別の偏見と闘う小冊子シリーズの一冊であり、キャンペーンの背景にはナチス・ドイツの人種理論の根絶という戦後の切迫した問題意識があった。
レヴィ=ストロースは、あらゆる社会に存在する〈自民族(自文化・自社会)中心主義〉の幻想性を突き、徹底した文化相対主義を提示し、鋭利な論理で人種主義の思想的根拠を解体する。著者が論じた核心と、込めた熱意を、レヴィ=ストロース研究の第一人者・渡辺公三の訳はまっすぐに伝える。『人種と歴史』は、フランスでは人種差別反対の基本図書として高校の教材になっているという。レヴィ=ストロース思想全体の理解にも肝要の書であり、『野生の思考』『神話論理』に結実してゆく基本的主題と一貫した倫理的態度のエッセンスが凝縮されている。そして、ここに示された他者の寛容、人類史スケールの歴史観は、時を越え、根源的問いを投げかけてやまない。
1973年ふたたび文化の多様性を断固擁護した「人種と文化」(三保元訳)を併収。長くレヴィ=ストロースと研究をともにした人類学者・民族学者イザールが、両著の書かれた経緯、呼び起こした反響から今日の評価までを解説した序文(2001年)をよせる。

〈「人種と歴史」と「人種と文化」は、今日的意義の照明のもとで一気呵成に読まれるべきではなかろうか。なぜならそれらはひとつの偉大な思考作品として、われわれを取り巻くこの世界と消滅していく諸世界についての同じひとつの考察の、切り離しがたい二側面を共に形作っているからである〉(「序文」)

〈人類の文化の多様性は、われわれの背後に、われわれの周囲に、われわれの眼の前にある。そこでわれわれが主張できるただひとつの要請は(それぞれの個人に、それは対応する義務をうみだす)、ひとつひとつの形態が、他者のもっとも大きな寛容性への寄与となるような、そのような形態のもとで多様性が自らを実現することである〉(「人種と歴史」)

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