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パウラ・モーダーゾーン=ベッカー~初めて裸体の自画像を描いた女性画家~

バルバラ・ボイス  著

藤川芳朗  翻訳
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価格 \8,800(税込)         

発行年月 2020年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 537p,23p 図版32p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784622089155
商品コード 1031769861
NDC分類 723.34
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年08月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031769861

著者紹介

バルバラ・ボイス(著者):1943年生まれ。大学で歴史、哲学、社会学を学び、出版社勤務を経て著述活動へ。著書に『ドイツの家族生活』(1980、新版2006)、『故郷と地獄――ユダヤ人とヨーロッパ二千年』(1996)、『パウラ・モーダーゾーン=ベッカー』(2007〔藤川芳朗訳、みすず書房、2020〕)、『新しい女性たち――帝国内の革命1900-1914』(2015)等のほか、中世の神秘家で自然研究者のビンゲンのヒルデガルト、近世の画家で虫類の研究家で工房経営者のマリーア・S・メリアン、ロマン主義時代の詩人ドロステなど、ドイツの傑出した女性たちの評伝を数多く上梓。ヨーゼフ・ボイスは大叔父に当たる。ケルン市在住。
藤川芳朗(翻訳):1944年愛知県に生まれる。ドイツ文学専攻。横浜市立大学名誉教授。主な訳書に、ベンヤミン『モスクワの冬』(晶文社、1982)、L. v. ザッハー=マゾッホ『ドラゴミラ――魂を漁る女』(同学社、1998)、フリードマン『評伝ヘルマン・ヘッセ』全2巻(草思社、2004)『鉄腕ゲッツ行状記』(白水社、2008)、グラス『箱型カメラ』(集英社、2009)、ハヌシェク『エーリヒ・ケストナー』(白水社、2010)、レック『イタリアの鼻』(中央公論新社、2017)、ボイス『パウラ・モーダーゾーン=ベッカー――初めて裸体の自画像を描いた女性画家』(みすず書房、2020)など。

内容

私は私、そして
もっともっと私になりたいと思っています。
子ども、病いをもつ人、老農婦、母と子、花、そして裸の自画像を描き、画家になることと女性であること、母になることの自然を生きようとしたパウラ。儚くも大胆な31年の生を描く、決定版伝記。



「私たちはいっしょに話をしても、いちばん奥深いところまでは話しません。そこでときどきはどちらかが相手に花のことを話さなければならないのです、深い深いところに咲いている花のことを。」
(兄クルト宛ての手紙、1900年4月26日付)

「ところで私は、自分がどうサインすればいいのか、まったく見当がつきません。私はモーダーゾーンではありませんし、もはやパウラ・ベッカーでもないのです。私は私です、そしてもっともっと私になりたいと思っています。」
(リルケ宛ての手紙、1906年2月17日付)

ドイツ人女性画家として、現代絵画(モデルネ)への扉を自らの手で開いたそのとき、31年の生を閉じた、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(1876-1907)。
アカデミーを離れ、自然を師として、自分たちの芸術を志す芸術家たちのコロニー、ヴォルプスヴェーデの一員となったパウラを、運命的な出会いが待っていた―――〈魂の姉妹〉となる彫刻家クララ・ヴェストホフ、詩人ライナー・マリーア・リルケ、夫となる画家オットー・モーダーゾーン。芸術に身を捧げることを自らに誓い、描いて、描いて、描いて生きたパウラは、死の瞬間、母となり、革命的な女性画家となっていた。
死後、アトリエで見つかった二千点あまりの絵と、多くのドイツ人に愛読されつづける『手紙と日記』の声に耳を澄ませ、短くもひたむきに生ききった生涯を描きだす。

カラー作品32点、「訳者補注」「パウラ・モーダーゾーン=ベッカー受容史」を付した、質量ともに充実の決定版。

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